持ち主が亡くなったアカウント 「故人アカウント」
「故人アカウント」 とは、その アカウント の利用者がすでに亡くなったアカウントのことです。 アカウントを 誤変換当て字 によって 垢 と表記することが多いため、「故人垢」 と書くこともあります。
アカウントの発言や更新が止まって何となくそれが分かるパターンもあれば、アカウントの 持ち主 の家族や友人などがアカウントを引き継いだり、本人の コメント などへの返信の形で告知する場合、あるいは著名人や一般人でも事件事故に遭うなどして、ニュース報道でそれが知られる場合もあります。
アカウント主が人間である以上、その人の生物としての生死はつきものですが、とりわけ2011年の東日本大震災のような大規模災害が起こると、当該地やその周辺に住む人の消息や安否に触れる中でこうした言葉が使われることもあります。 とくに連日熱心に 投稿 していたアカウントが災害発生と同時に休眠状態になるのは、アカウント主の身に何かが生じたことを予感させますし、近親者や ネット でつながりのある友人、あるいは野次馬なども含め、生存証明 としての更新がされるのを待ち望まれているようなアカウントもあったりします。
お葬式や追悼会場として使われることも
著名人などの故人アカウントの場合、その人の ファン や関係者などから感謝や追悼のコメントがたくさん 書き込ま れて、ネット葬が営まれる追悼会場や思い出を語る場となることもあります。 突然の不慮の死だけでなく、癌と云った難病で長年闘病生活を送ってきた人の場合はその記録が残っている場合も多く、時間をさかのぼって読むと切ないものもあります。
なお一定期間更新などがないアカウントを削除するサービスもありますし、故人の書き込みをいつまでの残すのは本人も望んではいないのではないかとの意見もあります。 しかし著名人のアカウントにはサービスの規約とは別に、文化的・歴史的な価値もあるため残すべきだとする意見もあり、判断はサービス側に委ねられています。 またアカウントを一種の 「遺産」 とする場合、利用規約で削除や抹消が明示されていても、遺族の相続を妨げるべきではないとの意見もあります。
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