イラストから実写まで、キャラがかわいく見える… 「目にハート」
「目にハート」 とは、キャラクター の瞳の部分にハート (♥) やハート形のハイライト (♡) などが入った状態を指す言葉です。 目がハートになると云えば、広い意味の ハート目 という云い方もありますが、目全体がまるごとハート型になるわけではなく、目の輪郭や白目部分はそのままに、あくまで瞳の中にハートが浮き上がる形となります。 恋目・恋眼 と呼ぶこともあります。
ありがちな目にハートの描写 (有明いく子) |
元々はいかにも 絵 や イラスト といった描写物特有の表現とされていて、もっぱらそのキャラが何らかの対象物に対して強い好意を持っているとの心象風景を視覚的に表すものでした。
一方、目そのものではなくハイライトとして瞳の中に入れるだけならば、実在人物の写真撮影などでも照明で行うことができるものであり、とりわけ1990年代末からのアイドルやグラドル (グラビアアイドル) の写真集やポートレートなどでも採用例が増えて来ました。
なお類似の表現では、フィレンツェのアカデミア美術館に収蔵されているミケランジェロのダビデ像の瞳部分のハートなどが、よく話題に上ります。
キャラをかわいく見せたり、ちょっとエッチな意味を持たせたり
目全体がハート型になるハート目に比べ、キャラの瞳の中に入るハートマークは様々な瞳のハイライト処理の中でも意味付けがしやすく、またハート形そのものに可愛く好ましいイメージがあるため、キャラの可愛らしさを引き立てる効果があります。
一方、性行為の描写など エロティック な意味で、この表現を使うケースもあります。 この場合、必ずしも相手に対して好意を持っていない場合でも良く使われ、いわゆる 「トロ目」(恍惚のあまりトローンとした目) のアレンジとして使ったり、トロ目と複合して利用される場合もあります。 同時にセリフや擬音などにハートを多用 (例えば 「いや〜ん♥」 というセリフに擬音の 「くちゅくちゅ♥」 など) を組み合わせて、もうそこら中ハートまみれになっている場合もあります。