めっちゃ気持ちが好意的なわかりやすい… 「ハート目」
「ハート目」 とは、キャラクター の目がハート型になったり、瞳の中にハート模様が浮かぶ、ハート形のハイライトが入るなどした状態のことです。 一般的にはそのキャラが何らかの対象に対して覚える 「好きだ」「欲しい」 という好意的な感情を視覚的に表すものとなります。
こうした表現は、トランプの絵柄に選ばれるなどでおなじみの心臓を表すシンボルマークと考えられている (異論もあります) ハートマーク (♥) の存在や意味 (心臓の鼓動によるドキドキとしたときめき) を前提としており、マンガ や アニメ といった創作物で使われる場合も、主に欧米の影響が大きく作用しています。 ハート目そのものの直接のルーツは欧米の風刺画マンガや短編アニメ・カートゥーン作品なのでしょうが、有名なところではミケランジェロのダビデ像の瞳部分にハートが彫られたものなどがあります。
目は口ほどにモノをいうともいいますが、マンガやアニメでは心象風景を目の部分で表現する手法がたくさんあり、ハート目もそのうちの一つとなります。 同じ意味で目の部分に 「LOVE」 という文字が浮かんだり、お金が欲しいとの意味で$マークが浮かんだりと、余計な説明やセリフがない1コママンガや無声アニメではよく使われる お約束 の手法と云えます。
ただしハートマーク自体が可愛らしいものでもあるので、とくに特定対象に対する好意を前提とせず、単にキャラをかわいく見せるための演出として使うケースも増えています。
「ハート目」 と 「目にハート」「恋目」 様々な分類方法も
目そのものがハート型になるものもあれば、目の輪郭や白目部分はそのままに、瞳の中央部分にハート型が浮かぶだけのものもあります。 これらは前者を 「ハート目」 後者を 「目にハート」 あるいは 「恋目 (恋眼)」 と呼んで厳密に区別する場合もあります。
元々はいかにも 絵 や イラスト といった描写物特有の表現とされていましたが、その後実在人物の目の部分に〇型や♥型の光を当ててハイライトとして浮かび上がらせる手法が流行り、現在は描写物でも実在人物の写真でも、どちらでも良く見る手法となっています。
また意味合いも、文脈によっては 「好きだ」「欲しい」 だけでなく、性的に興奮している、性的刺激でよがっている、絶頂を迎えたといった エロティック な文脈 (必ずしも相手に対して好意を持っていない) でもよく使われるようになっています。 いわゆる 「トロ目」(恍惚のあまりトローンとした目) の、より分かりやすく汎用性のある表現としても使われています。