頬を染め感嘆しつつ、濡れた瞳で 「すごく…大きいです」
「すごく…○○です」 とは、元々は 「すごく…大きいです」 という言葉をアレンジしたもので、ちょっとした冷やかし、茶化しをいれたある種の賞賛表現や、言葉としての面白みのみを使った大きいもの、サイズがでかいもの、特徴的なものへの掛け声のような意味となります。
本来は男性器のサイズに対して使う言葉でしたが、その後 拡散 し、例えば巨大なビルや食べきれないほど超大盛りな食品、大根やナス、きゅうりなどの野菜類の大きいものなどをことさらに 「すごく…大きいです」 と評したり、日焼け で顔が真っ黒な男性を 「すごく…黒いです」 とか、ファンデーションで真っ白な女性を 「すごく…白いです」 とか、そんな感じでも頻繁に使う言葉となっています。
「すごく…○○です」 元ネタは 「くそみそテクニック」
元ネタ ですが、「ウホッ！ いい男…」 や 「やらないか」 などの流行語を生み出した漫画家 山川純一さんの読みきり漫画、「くそみそテクニック」 の作中のセリフに由来します。 この作品では、主人公 の予備校生、道下正樹が公園の公衆トイレに行こうとすると、ツナギ姿でベンチに座る阿部高和が現れ、意気投合してトイレのボックス内で情事に至ります。
その際、阿部高和が自慢の一物を道下正樹に見せ、「ところで俺のキンタマを見てくれ」「こいつをどう思う？」 と質問します。 そのあまりの立派な一物に息を呑んだ道下正樹は、頬を赤く染めながら、「すごく…大きいです」 と感想を述べます。
ネットの時代になって大ブレイクした過去の名作品
この作品は、2002年初め頃から、「あやしいわーるど@暫定（暫定退避）」（あやわー暫定/ 暫定） などの アングラ系 の インターネット 掲示板 でその存在が注目され爆発的人気に。 「すごく…○○です」 などの一連の言い回しは、この作品のインパクトが ネット の世界で各地に伝播する中で、話題が話題を呼びながら広がっていきました。
なおこの作品が最初に世の中に出たのは、ゲイ雑誌 「薔薇族/ THE BARAZOKU」（創刊/ 1971年７月） の1987年に発行された 漫画 の増刊号、「バラコミ」 第２号に掲載された時ですが、以来15年振りの劇的な再評価となります。
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