ウホッ! いい男… ネット界隈を席巻したヤマジュン語
「ウホッ! いい男…」 とは、格好良い男、いわゆる男前、イケメン を目にした時に、男性同性愛者が思わず口にする 「ときめき」 のセリフです。 転じて 「ウホッ!」 は、ホモ や ゲイ を表す言葉、キーワードともなっています。
元ネタ ですが、2002年初め頃から、「あやしいわーるど@暫定(暫定退避)」(あやわー暫定/ 暫定) などの アングラ系 の インターネット 掲示板 でその存在が発掘され、その独特の作風、ユーモアと面白みのある台詞回しなどで爆発的な人気となった漫画家 山川純一さんの読みきり漫画、「くそみそテクニック」 の作中のセリフに由来します。
有名なゲイ雑誌 「薔薇族/ THE BARAZOKU」(創刊/ 1971年7月/ 編集長/ 伊藤文學氏/ 1932年3月19日〜/ 現ロマンの泉美術館館長) の1987年に発行された 漫画 の増刊号、「バラコミ」 第2号に掲載されたこの漫画は、その後 2ちゃんねる などにも伝播。 合わせて他の作品も次々に ネット に公開され、さらに各地に飛び火して、空前の 「ヤマジュンブーム」 をインターネット上に巻き起こしました。
「ウホッ!」 は男性同性愛者の代名詞に…
この作品 「くそみそテクニック」 では、公園の公衆トイレに行こうとする 主人公 の予備校生、道下正樹の目に、ツナギ姿でベンチに座る阿部高和が写ります。 その際に思わずもれたセリフがこの 「ウホッ! いい男…」 だったのですが、その後、道下正樹の熱い視線に気づいた阿部高和が、ツナギのホックをはずし男性器を誇示しながら有名なセリフ、やらないか と強烈な誘いをかけます。 これら独特でコミカルなセリフ回しや作品は、男性同性愛者以外にも受けて、「やらないか」 とセットの形でネット上に広く流行することとなりました。
なおこの作品から派生した言葉には 「ウホッ! いい男…」 の他にも様々なものがありますが、同じ 道下正樹のセリフ、「すごく…大きいです」 も、ネット 界隈 では すごく…○○です のようにアレンジされ、とても頻繁に使われる言い回しとなっています。 ネタ として面白い使われ方をしていて、息の長い ネットスラング の代表のような扱いです。