勃つほどではないけれど…何か気になる 「きんたまがふっくらしてきた」
「きんたまがふっくらしてきた」 とは、男性の睾丸袋 (きんたま袋) がモゾモゾとし、伸び伸びと膨らむような感触を覚えることです。 意味としては、男性器 (ペニス/ おちんちん) が 「勃起」 するほどではないが、性的に何か下半身が反応している、気になる、無視できない…といった ニュアンス になります。
正確には 「きんたま」(睾丸) ではなく、あくまで 「睾丸袋」(金玉袋/ おいなりさん/ ふぐり/ ぼんぼり/ ω) の状態を表す言葉なのですが、多くの場合、そのまま 「きんたま」(金玉) で表現するようになっています。 「ふっくら」 の他には、「ふくらんできた」「伸びてきた」 などと表現する場合もあります。
「勃たない」 のではなく、「これから勃つ可能性がある」 との独特な表現
男性が異性なり同性なりの性的な魅力を感じたり、オナニー のための 「おかず」 を手に入れると、普通は 「勃起」「おっき」、あるいは フル勃起 なんて臨戦態勢の状態になって、「性的に魅力を感じる」「性的な興奮を覚える」 となります。 この 「きんたまがふっくらしてきた」 は、そこまではまだ到達できない、そこまでの性的興奮は覚えないとの意味になります。
ただし 「勃起しない」「性的な興奮を喚起しない」「興味がない」「つまらない」 といった否定的な意味で使うケースはほとんどありません。 「おちんちんが反応しない」 ではなく、あくまで 「きんたまがふっくらしてきた」 なのは、「これから勃起に至る可能性が十分にある」「勃起のための準備を体が勝手に始めた」 といった意味があるためです。
対象物に対して 「現段階で手放しで絶賛はできないけれど、ダイヤの原石を手に入れたような、妙な高揚感は覚えている」「類似の 画像 や動画をもっとくれ、それでなければ判断できないが、反応に至る可能性は極めて大である」 といったある種の称賛表現、あるいは画像や動画をもっとくれ、キボンヌ (要求、おねだり) の意思表示のひとつともなっています。
使われる場所は、エッチな画像や動画がやり取りされる画像系の 掲示板 など、もっぱら ネット が多いのですが、男性なら何となくこのニュアンスはわかるものですし、そうした状態を表す言葉はアダルトビデオの評論などをする雑誌などでも昔からいろいろなものが 開発 されていますから、正確な初出はちょっと不明です。
直接的な関係はなさそうながら、例えばペットの猫や犬のきんたまは見た目にも可愛く、発情期になるとふっくらしてきますから (俗に鈴カステラなどとも呼びますが)、艶話において、ここらの言い回しの輸出入もあったのかも知れません。
「金玉がふっくらしてきたな」 の場合は…
なお 「金玉がふっくらしてきたな」 と、語尾に 「な」 がつく場合は、2007年8月31日に発売され爆発的ヒットとなった 初音ミク (はつね みく/ クリプトン・フューチャー・メディア) に関係して、2007年10月以降、急速にネットで流行した 胸が熱くなるな (胸熱) の影響からでしょう。 この場合はエロ用語というよりは、純粋な ネットスラング の一種と呼んで差し支えないでしょう。
また 金玉がヒュンヒュンしてきた (玉ヒュン) の場合は、性的な意味はまったくなく、単に恐怖で金玉が縮み上がってしまった…といった意味になります。