ゲーセンで他のプレイヤーのプレイを見物 「ベガ立ち」
「ベガ立ち」 とは、腕を組んでまっすぐ立つことですが、もっぱらゲームセンターにおいて、他人のプレイを背後からその姿勢で見ている人を指すものとなります。 とりわけ プレイヤー との距離が近い場合は超ベガ立ちと呼ぶこともあります。 元ネタ は ゲーム 「ストリートファイター」 シリーズに登場する キャラクター ベガ の 立ち絵 に描かれている同じポーズからです、
腕組みは何となく偉そうな感じがしますが、実際は手持ち無沙汰で手のやり場に困ると楽な姿勢でもあるので、人気ゲームセンターにはベガ立ちして他人のプレイを眺めている客が大勢います。 ゲームの順番待ちならやむを得ないとはいえ、後ろに立たれると不快に感じるプレイヤーもいますし、単に見物していて通路を塞いでいるだけの場合もあります。 したがって店側でもベガ立ちをしないよう呼び掛けたり、店舗ルールとして禁止したり、人気ゲームの筐体のそばに順番待ちのための座席を設けるなど、様々な対策している場合もあります。
またゲーセンだけでなく、パチンコ屋でのハイエナ行為を狙う客を指して使う場合もあります。
連コや台パンなどと同様、嫌われがちなベガ立ち
ベガ立ちは一般に迷惑行為とされます。 プレイヤーにとっても、友人知人ならともかく、順番待ちでもない赤の他人にじっと背後から見られるのは気が散るし落ち着かないでしょう。 とくにモニターに写り込む位置でベガ立ちされるとプレッシャーがハンパありません。
まぁ腕に覚えのあるプレイヤーなら、何人もギャラリーがいるとちょっとした励みになることもありますが、一般的には、連コ (連続コイン、順番待ちがいるのに続けざまにプレイすること)、台パン (対戦ゲームで負けるなどして八つ当たりに筐体を 叩く こと)、台蹴り (負けた腹いせに筐体を蹴る)、台押し (負けた腹いせに以下略) といったゲーム外の物理的な 煽り と、初心者狩り や 死体蹴り といったゲーム内煽りなどとともに、嫌われる行為でしょう。
なおその偉そうなポーズから、アイドルのライブやコンサートといった 現場 で、観客席や観客エリアの後方であたかもアイドルや グループ メンバーの彼氏や関係者のような 雰囲気 で身動きせず静かに立ち見している客を 「後方彼氏面」 の他、「ベガ立ち彼氏面」(あるいは中年男性の場合は 「ベガ立ち おじさん」) と呼ぶこともあります。 ちなみにステージ最前列あたりの場合は地蔵と呼びます。 またほとんど同じポーズを取っているケースが多い、こだわりラーメン店の店主 (おおむね鉢巻に黒Tシャツ姿) を指すこともあります。