ゲームプレイヤーの中の 「荒らし」 のような存在… 「初心者狩り」
「初心者狩り」 とは、ゲームセンターや オンラインゲーム の対戦型ゲームにおいて、おおむね中級 レベル 程度以上のプレイヤーが、ゲームを開始したばかりの初心者やそれに近いレベルのプレイヤーに、嫌がらせを目的として不適切な対戦やゲームプレイの妨害、迷惑行為を行うことです。 「初狩り」 とも云います。
単に 「俺tueeeeee」(俺強えぇ/ 力の差を見せつけて マウント を取る) がしたいだけの場合もありますが、相手プレイヤーのメンタルを叩き潰すような明確な悪意を持って行う手の込んだ嫌がらせ行為 (初心者のふりをして近づいてゲームプレイの妨害を行う、執拗な 死体蹴り など) をする場合もあり、多くの場合でゲームの正常なサービス 運営 を妨害する行為として禁止されたり、通報 → 垢BAN (アカウント停止) の対象となっていたりします。
この初心者狩り、かつてはゲーセンで格ゲーの乱入などでしばしばみられました。 自分がやりたいゲームに人が集まると順番待ちなどになるので、初心者や格下プレイヤーをボコボコにして寄り付かないようにするんですね。 しかしゲームセンター側からしたら営業妨害そのものですし、狩られた側が店側に通報できるルールが整備されて悪質プレイヤーの 出禁 (出入り禁止) が行われたり、その後通信対戦なども広がり少なくなっています。
また当たり前の話ですが、初心者狩りはゲームの中のスキルや 装備 といった強さの上下だけで成立するものなので、ゲームの外の物理的な力 (腕力) はまた別の話です。 中学生あたりの中級プレイヤーが調子に乗ってゲーム内で高校生をボコボコにした後、ゲーセンのトイレで逆に ボコられ るなどは、平成初期の 治安 の悪い地域にあるアーケードの世界では、わりと目にしがちなほのぼのエピソードになっていた場合もあります。
ゲームシステムに不備があり、初心者を狩るのが最適解になる場合も
対人戦でこれをやるのはストレス解消など様々な理由があるのでしょうが、普通は罪悪感などもあり、なかなかやれないものです (マッチングが上手く行かず、結果的にそうなる場合もありますが)。 なので、一般には罪悪感に乏しい子供 (キッズ・厨房) や幼稚な大人がやりがちなイメージがあります。
一方で、ゲーム側のシステムが未熟でマッチングが適当、プレイヤー同士のレベルなどを考慮せず単純に勝敗数だけでランクや称号、経験値 やポイントなどが配分されるなど、「楽な初心者を狩るのが効率の最適解」 となった結果の場合もあります。 またそうした状況を憂いてシステムの改善を運営に求めたものの無視され、自分勝手な義憤から運営への嫌がらせとして初心者狩りをするプレイヤーもいます。 こうした 「運営に目を覚ましてもらうため」 のような名目が立つと、それが自分勝手な誤った正義感なのだとしても罪悪感が薄れ狩るモチベーションが高まりますし、場合によっては初心者狩りばかりするプレイヤーとつながり、何人も集って 露悪的 に狩り数を競うような状況が生じることもあります。 初心者を何人 引退 に追い込んだか競うような場もあります。
とはいえ、理由は何であれターゲットにされた初心者にはたまったものではありません。 対COM戦 (コンピュータ相手に戦うこと、対AI戦とも) で弱い相手を フルボッコ すること (COM いじめ) は大人でもわりとやる人はいるので、同じストレス解消するなら、人間以外を相手にやるようにしたいものです。
筆者 も偽善者で罪悪感も強めの性格なので対人戦では遠慮してしまいますが (というか、ぬるいゲームプレイヤーなのでそもそも勝てない)、COM戦では鬼になったりします。 とりあえずレゲー (レーシングゲーム) で COM車に体当たり、三国志系SLG で敵部隊を火攻めは デフォ です。 力こそパワー、強さこそストロングの世界です。 ヒャッハー!