ゲームで当たると辛い… 「キッズ」
「キッズ」(Kids) とは、英語で子供をあらわす 「キッド」(Kid) の複数形です。 英語による子供の年齢別の呼び方は様々ありますが、一般的に小学生全般、あるいは自分より年齢が低いか同じ程度の人に対し、親しみを込めて呼ぶケースが多いようです。
厳密に何歳から何歳までといった区別が紹介されることもありますが (例えば6歳から8歳程度までとか)、日本語でも 「子供」 という言葉は文脈やその人との関係性によって様々な年齢に多様な ニュアンス で使われますから、英語における Kids や Kid も同様にいろいろな使われ方をします。
キッズと Kids
一方、日本語で日本人がわざわざ誰かを 「キッズ」 などと呼ぶ場合は、「おこちゃま」「ガキ」「幼稚」 といった強い侮蔑、あるいは多少の揶揄のニュアンスを込めつつも、「純真無垢」「怖いもの知らず」「元気すぎるほど元気」 といった ポジティブ な意味でも使われることが多いでしょう。
これは ネット における 掲示板 などでの使われ方が顕著で、「オンラインの対戦ゲームでキッズに余裕で勝ったら激怒して暴言吐かれて笑った」「わけのわからないユーチューバーの コメント欄 に動画の内容を真に受けたキッズたちがキラキラした感想書いてて将来が心配だ」 みたいな使い方になります。 逆に実生活で 絡んだ 子供たち (例えば親戚の子とか) との和気あいあいとしたエピソードで 「キッズたちと〇〇してみた」 みたいな好意的な使われ方もあります。
英語としてのフラットな意味ではなく含みがあるとの意味で、ことさらに 「キッズたち」 といった言い方をすることもあります。 Kid の複数形に 「たち」 をつけるのは重複だという話もありますが、そもそもカタカナ書きのキッズは和製英語というかほとんど日本語なので、あまり意味がない話でしょう。
キッズと厨房
ネットにおける似たような 概念 に 厨房 (生意気な中学生くらいの人、中坊の 誤変換当て字) や リア厨 (リアルな中学生) がありますが、キッズはこれらよりはまだ毒気がないと云うか、もう少し幅広い言葉として使われている気がします。
厨房同様に幼稚で生意気でうるさくて面倒ではあるものの、偶然出会う場はせいぜいゲームの対戦や一般向け 動画サイト のコメント欄などであり、2ちゃんねる に突撃してくる厨房のように、掲示板などで 荒らし行為 をするほどの悪質さはなく、またあまりに幼稚すぎて妙に素直だったり可愛いところがあったりもするので、使われ方も文脈によって様々といった感じです。