お下劣ギャグだけど、よっとエロいよね… 「よろちくび〜」
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| よっ…よろ… よろちくび〜!? (寐津菟かき子) |
「よろちくび〜」 とは、両手で胸の乳首をつまむような形で手を前に伸ばすポーズ・ハンドサイン や、その際の掛け声のことです。 つまむのは親指と人差し指で、それ以外の指は真っ直ぐ延ばし、手首をひねってつまんだ部分が上になるようにします。 その際、胸を前に張りだすこともあります。
このポーズや 「よろちくび」 という掛け声の 元ネタ は、お笑い芸人・タレント・司会者 として活躍するWAHAHA本舗所属の久本雅美さん (マチャミ) の下ネタ・お下劣なギャグからとなっています。 挨拶の 「よろしく」 と乳首のダジャレですね。
ご本人の述懐によれば、1995年からテレビ朝日系列で放映を開始した人気番組 「ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャー これができたら100万円!!」(ほのチャレ) に初出演した際に意気込みを聞かれ、突然降りてきてとっさに放ったギャグらしく、その後は久本さんを代表するギャグとして 自己紹介 などの際によく使うものとなっています。
久本さん自身は元々小劇場の 舞台 を中心に活動していたものの、そのトーク力からほどなくしてテレビやラジオにも進出。 とくに1985年に日本テレビの 「今夜は最高!」 に 出演 すると知名度は全国区となり、以降は様々なバラエティ番組などに出演しています。 とりわけ1993年から 新宿アルタ で収録が行われた 「森田一義アワー 笑っていいとも!」(フジテレビ) の長年に渡るレギュラー出演により、お茶の間の人気者となりました。 NHK放送文化研究所による好きなタレントのアンケート調査では2001年度から2003年度まで女性部門1位を記録し、一世を風靡した山田邦子さんに続く好感度女性タレントの大物と目されるようになっています。
「コマネチ」 とならび、下ネタだけどどこかエロいギャグに
乳首を用いたギャグやちょっとエッチなポーズは、他にいくつかあります。 「よろちくび」 とは逆に伸ばした手を上に向けて広げるように前に出す 「ちくびーむ」 や、乳首の横で ダブルピース しながら中指と親指でつまむ 「ちくぴーす」 なんてのもあります。 芸人さんのギャグでは、吉本新喜劇のすっちーさんが演じる 「すち子」 と吉田裕さんが演じるコンビ芸の 「乳首ドリル」(ドリルすんのかいせんのかい) も有名でしょう。
これらは他愛のないお色気ギャグ、あるいは下ネタ・下劣ギャグではありますし、基本的に明るい 雰囲気 の中で行われるものですが、とはいえ男性ならともかく女性がこのポーズをするのはインパクトがあり、そもそもポーズ自体も性器たる乳首を強調するものでもあるので、思春期以降の男の子の何らかの 性癖 の扉を開くかノックするポテンシャルを感じさせるものでしょう。 同様の扱いを受けるちょっとエッチなギャグとして、1980年代前半に大流行した漫才師・お笑い芸人のビートたけしさんの 「コマネチ」 があります。
おたく や 同人 の世界では、露出癖 のある女の子や 痴女 が胸を露わにして行ったり、性的な いじめ としてよろちくびポーズを命令されるといった シチュエーション がしばしば描かれます。 可愛らしい女の子に恥ずかしいというか、バカっ ぽいポーズやマヌケな変顔をさせて 愛で る 趣味 は普遍的なものでもあるので、今後も形を多少変えつつも、よろちくび〜は生き続けていくのでしょう。






