能力があったり頭が切れたり… 「有能」
「有能」 とは、能力があること、何らかの才能や特技、技術、ノウハウや機転の良さを持ち、人から評価されたり自身の社会的成功や幸せに資する力を持っているとの言葉です。 似た使われ方をする言葉には優秀とか 天才 があり、直接的な対義語は 無能 や 低能、関連する 概念 に 多能 や 異能 があります。
有能自体は 普通 の日本語ではありますが、日常生活のしゃべり言葉として使うよりは、ネット の 掲示板 などで、他者に対する称賛として用いられることが多いかもしれません。 またその有能さは、社会通念上美徳とされる能力や スペック だけではなく、むしろ倫理的に問題があったり 害悪 とされるような行為 (例えば違法なあれこれを調達するとか) でも、果たすべき役割を果たす手際の良さを褒めるような使い方もします。
個々人のスペックや能力の有無というよりは、その人物がいるポジションにふさわしい能力を有しているかどうかが求められるわけですね。 例えば部下や作業員としては極めて優秀で有能でも、上司や指揮官としては無能というケースは、世の中のそこここでよく見る光景でしょう。
人格とか倫理的正しさとは無関係に能力だけを褒める
能力のあるなしはその人個人の評価と必ずしも合致しません。 例えば素晴らしい才能があっても犯罪でそれを使ったら批判の対象でしょう。 なのでそうした一般的に好ましいとされる評価軸を無視して、単に能力だけにフォーカスした言葉に使いやすさがあって用いられるものだといってよいでしょう。 また違法なデータなどをやり取りする場では自分が欲しいデータを持ってきた相手に対して、ゲーム なら共同プレイしている相手が良い動きをした際に 「よくやった」「ありがとう」 の代わりに使われることもあります。
同じような ニュアンス となる言葉には IQ(知能指数) とか 地頭 もあります。 こちらも学歴とか教養とか社会的地位、人柄などとは無関係に、その人個人の知能だけにフォーカスした言葉となります。