同人用語の基礎知識

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動物だったりドラゴンだったり鬼だったり…強さの証 「ツノ」

 「ツノ」(角) とは、実在の動物や ケモノ、神話・伝説に登場するドラゴンや 獣人 などなど、現実・ファンタジー を問わず、様々な世界で見られる頭部から突き出す特異な身体の部位のことです。 またそれが転じて、 の一部が飛び出したような 髪型 の一部をそう呼んだり、そのように見えるヘアスタイル全般、あるいは恐ろしい鬼に喩えて、人が怒っている様をマンガ的表現としてツノであらわすこともあります。

 マンガアニメゲーム といった創作物においては、もっぱら敵や ライバル と云った存在、それも 人外キャラモンスター に付与されるケースが多いのですが、近年ではある種の 萌え要素 のような扱いを受けることもあります。 その場合、ツノを可愛く小さめにするとか、本物のツノではなくツノ状の飾りがついた カチューシャ として描く場合もあります。 とはいえファンタジーやホラーなどは人気もあるので、萌え が多様化する中、完全な鬼や妖怪キャラが人気となるケースもあります。

 ツノの数はおおむね1本か2本ですが、1本だけの場合は アンテナ、2本の場合は 触角 と呼ばれることもあります。 形状は円錐状のもの、木の枝状のものなど様々ですが、とくに枝分かれしているようなツノは枝角と呼びます。 ちなみにでんでん虫のツノと呼ばれる部位は触角だったりします。

萌え要素としての 「ツノ」

 実在動物界におけるツノは、主に一部の哺乳類 (草食動物が多い) に見られ、とくにオスに特徴的なものです。 役割は動物によって様々ですが、おおむね繁殖や縄張り争いにおいて重要な道具として機能し、メスに対して立派なツノを誇示して優れたオスだとアピールしたり、恋敵や縄張りの奪い合いの際に戦いに用いたりします。

 シカのように毎年生え変わる場合もありますが、成長の過程で変化したりそのまま 一生 をかけて大きく育つ場合もあります。 ツノ自体は骨や皮膚、毛などが変化したり硬化したものが多く、年齢や健康状態を示す指標として用いられることもあります。 ただし一見ツノ状に見えても歯が変化した場合は として扱われます。 またゾウムシなど昆虫の一部には、蝋で作られたツノ (それも本体よりずっと大きい) を持つこともあります。

 その他、カブトムシなどの昆虫や両生類・魚類などでも、頭部の尖った部分はツノと呼ぶことが多いでしょう。 当然ながらこれらの動物を 擬人化 したキャラにもツノが生えますが、一般に思い浮かぶ立派なツノはおおむねオスのものなので、女性キャラの場合はやや不自然なことになったりもします。 カブトムシなどはただのカナブンみたいになったりしますし。

 一方でドラゴンや鬼、あるいは妖怪や悪魔などに見られるツノは、洋の東西を問わず文化や神話、宗教の 世界観 の中で、しばしば力や悪の象徴として描かれ、人々に恐怖や威圧感、災厄を与える存在の目印・装飾的要素として機能します。 合わせて牙なども描かれ、多くの 作品 や伝承ではツノを持つ存在は 主人公 やその仲間が倒すべき悪、あるいは乗り越えるべき困難や試練の象徴として扱われます。

 そんなツノですが、おたく界隈 で日本を代表するツノキャラといえば、やっぱり 「うる星やつら」(1978年) の ヒロイン であるラムちゃんでしょう。 主人公 諸星あたるの家に 押しかけ居候 する美少女キャラであり、かわいらしい ルックス やトラ柄の刺激的な ビキニ、強気だけれど女の子らしい健気な性格などで人気は絶大です。 その後の美少女キャラ、同人コスプレ に対する影響力も極めて大きな存在でしょう。 また本来はツノでも何でもないのに、ある意味で 二次元の嘘 でそう見えてしまう謎髪型の持ち主として、「名探偵コナン」(1994年) のヒロイン 毛利蘭 (とくにアニメ版) などがいます。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2006年10月21日)
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