2倍印刷して紙を節約 「2up」
「2up」(ツーアップ) とは、1面に2面分の出力・印刷 (2面出力・2面印刷) をしたり、そうした出力を前提に 面付け (2面付け) することを指す言葉です。 具体的には、1ページ分の左右上下に2ページ分の内容が並んで入った状態となります。 1ページ分の紙面に片面印刷なら2ページ分、両面印刷なら4ページ分の内容が入れられるので、紙の節約や印刷紙を綴じた際の容量を抑えることができます。
1面に4面分の出力の場合は 「4up」、8面なら 「8up」 と呼びます。 一般的に使われる印刷用の紙は A版 しろ B版 にしろ ルート長方形 なので (縦:横の比率が 1:√2 で、等分すると必ず形が同じになる)、2の倍数で必ずすっきり収まりますが、奇数ページの場合は余白をレイアウトする必要が生じます。 この場合、「3up」 などと呼ぶこともあれば、あくまで面付け自体は4だとする言い回しもあります。
ただし無駄な余白が生じないで 「3up」 ができるような紙などもあり、特殊用途に用いられることもあります。 例えばパンフレットなどで折って使うのが前提のケースでは、「3up」 や 「5up」 もよく見かけます。 一辺が長い紙を使った 「Z折り」(山折りと谷折りで構成された折り方) などは 「3up」 が前提となる場合もあります。
「1UP」 と云えばキノコ…マリオが…増える…
ちなみに 「1up」 という場合は、印刷関係の言葉ではなく、ゲーム において プレイヤー が操作する キャラ の残り数 (残機) を増やすこと、あるいはそのための アイテム などを指すケースがほとんどでしょう。 例えば任天堂の 「スーパーマリオブラザーズ」 シリーズで、キノコ (1UPキノコ) をステージ上で取ると、マリオの残り数が増えて ゲームオーバー までの失敗回数をその分カバーできるようになります。