あ〜なんかやっぱり、イカっすよね… 「イカ語」
「◯◯じゃなイカ」「◯◯でゲソ」 とは、語尾にイカ (烏賊) やイカっぽい言葉をつなげて喋ったり書いたりするイカ語っぽい何かです。 例えば 「面白い」「困った」 は、「面白いじゃなイカ」「これは困ったでゲソ」 などになります。
元ネタ としては、2010年に アニメ にもなった人気 マンガ 「侵略!イカ娘」(安部真弘さん/ 秋田書店/ 2007年〜) に登場するイカを 擬人化 した キャラクター、主人公 「イカ娘」 の作中セリフ、喋り方の 設定 からとなります。
作品イカ娘は、設定はかなり異常ながら、内容自体は日常系で他愛のない ほのぼのギャグマンガであり、こうした 語尾設定 がされたセリフもベタなギャグとして使われるものです。 しかしとにかくイカ娘がひたすらカワイイので、同人 や おたく の 界隈 ではかねてから注目を集める存在でした (やたらとイカ娘の アスキーアート (AA) などが 掲示板 などに貼られていた)。
その後アニメ化してヒットを飛ばし、ファン から「守りたい、この笑顔」 などと称賛されつつ続編となる第二期も制作。 前後してこの 「◯◯じゃなイカ」「◯◯でゲソ」 という言い回しもファンが作中セリフとして使うだけではなく、ある種の流行語、ネットスラング としても使われるようになっています。 これは流行語以前に、汎用性が極めて高く言葉として使いやすいこともあるからでしょう。
なお2010年の 「ネット流行語大賞2010」 にもノミネートされています。
朝日新聞も侵略完了でゲソ? 「イカ娘語」 が…
「獲れすぎじゃなイカ、スルメ前年比80倍の 大漁 鳥取」(朝日新聞/ 2011年2月24日) |
前後して、朝日新聞の記事にもこの言い回しが登場。
2011年2月24日の 「獲れすぎじゃなイカ、スルメ前年比80倍の大漁 鳥取」 がその記事で、まぁ「◯◯じゃなイカ」 といったダジャレは昔からあるので、べつに侵略イカ娘を意識したものではないのでしょうが、「ついに朝日も 侵略 されたか」 と、一部で話題となりました。
さらにその後、人気 大手サイト 「虚構新聞」 の ネタ 「エキサイト翻訳 イカ語に対応」 を発端に、ネット翻訳サービス大手 「エキサイト翻訳」 にイカ語翻訳サービスが実装される (エイプリルフール企画として) との話題が発生 (残念ながらその後実装はなし)。
また台風の際に風上に向かって両手を広げて風を受ける 「TMRごっこ」 の元ネタともなっている人気アーティスト西川貴教さん (アニオタ として知られている/ ご本人は 「TMRごっこは危険だからやめて」 と度々云っている) がイカ娘やイカ語について好意的に触れるなど、2010年〜2011年にわたって断続的に大きな話題となりました。