いつの間にか染まっている… 「感染経路」
「感染経路」 あるいは 「感染源」 とは、風邪やインフルエンザなどの感染症において、病原菌やウイルスを通じて感染が拡大する経路やうつした元になる存在のことですが、おたく や 腐女子 の世界では、アニメ や マンガ、あるいはおたく的・腐女子的 概念 などをどういったきっかけで知ったり見たりしたか、あるいは自分にそうした作品を 布教 した人や情報源は何だったのかを指して、やや露悪的に表す言葉です。
似た言葉に 「あなたの〇〇はどこから?」 という言い回しもあります。
「感染経路」 は時代とともに変わる…
通常一般人が新しいアニメやマンガの存在を知るのは、友人 (リア友) との世間話とか、テレビの新番組紹介やマンガ雑誌の次回予告、あるいはマニア向けの情報誌の紹介記事などでしょう。 一昔前までは一般人が新しい情報に触れるチャンネルはかなり限られていて、感染源や感染経路は容易に判明するものでした。
一方で ネット の時代となり、掲示板 やら様々な情報サイトが登場し、また ツイッター などの SNS が広がり ネトモ を含む膨大な人のつながりが生じると、「あれ? 〇〇ってどこで知ったんだっけ?」 と記憶があやふやになったり、さらには 「知らない間に知っていた」「気が付いたら見ていた」 ような状況も生じやすくなります。
別に知ったり見始めた発端が何であれ構わないことではありますが、友人との世間話の中で、「見始めたきっかけは?」 と訊ねられて、小さい子供の頃に見たアニメならまだしも、つい最近の作品で 「えーとなんだっけ?知らない間に見てたな…」 と云うのも間の抜けた話ではあるので、折々で 「感染経路」 をあれこれ記憶をたどって思い出そうとするケースは多いようです。
また 「タイムスリップ」 とか 「タイムリープ」 とか 「ワープ」 といった、学校では習わないのに誰でも知っているような創作概念をどこで知って覚えたのかを表す使い方もされます。 例えば 「ワープは宇宙戦艦ヤマトが感染源」 みたいな使い方になります。 SF的概念の流布は、日本人の場合その多くが 「ドラえもん」 あたりに集約されそうですが、エロ な概念については、先輩から聞いたとかエロ雑誌で読んだとか、バラエティも豊富そうです。