役者も次元も違いすぎる… 「レベチ」
「レベチ」 とは、「レベル が違う」「違いすぎる」 という意味の略語です。 べつに ネットスラング や おたく用語 というわけではなく、若者言葉としては比較的古くから使われてきたものですが、ゲーム の世界などでは、その汎用性の高さからよく使われる略語のひとつと云えるかもしれません。 似たような意味の略語に 「ダンチ」(段違い)、昔からの言葉では 「役者が違う」 とか 「次元が違う」 もあります。
いずれも自分と第三者、あるいは第三者同士を比べて一方が圧倒的に勝っている (あるいは劣っている) 場合に使います。 差があり過ぎて比べ物にならない、勝負にならないといった ニュアンス です。 前述したゲームもそうですが、勝負事で使われやすく、例えばスポーツの試合やその観戦において、「敵がレベチすぎて勝てない」「レベチでやる前から勝敗は見えてる」 みたいな使い方がされます。
日常生活においても、例えば仕事の進め方などで未熟な新入りと ベテラン とを比べてレベチといった表現をすることもあります。 あるいはとてもおいしいものを食べて、自分がこれまで食べてきた同じ料理と比べてレベチだ、ダンチだといった表現で褒めるなどもよくあるパターンでしょう。
「もう物売るっていうレベルじゃねぇぞ!」 とのフレーズも
なお2006年に流行したネットスラングに、「○○ってレベルじゃねーぞ」 があります。 プレイステーション3 (PLAYSTATION 3) の発売日に客が殺到したビックカメラ有楽町店前にて発せられた言葉 「もう物売るっていうレベルじゃねぇぞ!」 が 元ネタ で、この様子がテレビ報道された直後から 掲示板 で話題となり、その年を代表する ネットミーム ともなっています。