心強い盟友か、手ごわいライバルか… 「親公認しすぎ」
「親公認しすぎ」 とは、子供の何らかの 趣味 (もっぱら おたく とか 腐女子 的な趣味) に対し、親がそれを認めてくれたり応援してくれる (親公認) だけでなく、さらに子供と一緒になって同じ趣味を始めたり熱中したり、場合によっては大元の子供より親の方が ハマっ てしまうような状態を指す言葉です。
よく使われるのは男性アイドルに対する女性ファンや腐女子の世界で、より端的に言えば娘が熱中している 担当・推し のアイドルや 二次創作 の カップリング、ゲーム などに親がドはまりし、娘そっちのけで大盛り上がりしてしまうような状態となります。
親が趣味のスポンサーになってくれる強みと、負けたくない思い
子供がまだ義務教育や学生あたりだと、当然ながら親の方が圧倒的な経済力を持っています。 また子供の日々の生活を監督する立場でもあり、一般に親と仲が良かったり、共通の趣味を持つと云うのは幸せなものでしょう。 推し活 で 遠征 が必要になっても比較的簡単に外泊の許可をしてくれたり、交通費を援助してくれたり、何かと力になってくれるでしょう。
しかし 「一緒にライブにいこう」 となると、それはそれで思春期かそれに近い年齢だと友人らの手前、ちょっと気恥ずかしく感じることもありますし、まして親の方が自分より熱中してしまうと、「親に負けたくない」 という妙な意地も出て、逆に白けてしまう場合もあるかもしれません。 「勉強しなさい」「早く寝なさい」 と小言を云われつつも、隠れて アニメ を観たりゲームをしたり マンガ を描くのも、それはそれで楽しかったり子供時代の思い出にもなるので、親子 (母娘) との関係も家族や個々人によって様々ですが、手放しに良いことだとも云えない部分はあるのかもしれません。
親が自分の趣味に全く無関心、それどころか明確に反対されるのはかなり辛いものです。 せっかくのコレクションを 「片付けないから」 といった些細な理由で勝手に捨てるような親 (毒親) もいます。 それに比べたら公認しすぎで悩むのも贅沢というものでしょう。 親の側が子供に寄り添っているのか、あるいは親子だけに単に好みが似ているだけなのかはともかく、自分の趣味を理解しようとしてくれる親に感謝したり、親に付き合ってくれる子供に感謝したりで、楽しく家族の思い出が作れるといいですね。