ちょっと抜けてる人に対する軽い罵倒語の一種です
「足元がお留守ですよ」 とは、マンガ 「ドラゴンボール」(原作/ 鳥山明/ 1984年〜1995年/ 全519話/ 集英社) の中で開かれる 「天下一武道会」 で、キャラクター のヤムチャがシェン (神が乗り移った、ただのおっさん) と戦った際に生まれた伝説的なセリフです。
相手の弱そうな外見だけで慢心し 勝利 を確信したヤムチャは、偶然を装うシェンの巧みな攻撃に翻弄され、あげくしゃがみ込んだシェンの頭に股間を強打し悶絶。 それでも相手を侮ってさらに無謀な戦いを仕掛けて自滅的な敗北をするわけですが (「足元がおるすですよ」 は、そんなヤムチャをシェンが挑発するセリフ)、転じて 「相手を侮り油断すること」「肝心なところが抜けてる」「気合が空回りしている」「ヘタレ」「ドジ」「間抜け」 な状態を指し示す言葉としても使われます。
かくして最弱・最ヘタレの不名誉タイトルを総なめ
その後この言葉は慣用句化し、ネット などでも 「おやおや、足元がお留守ですよ」「足元がお留守」 などとして、煽り や挑発のフレーズとして使われています。 また女性が大の苦手というヤムチャのキャラ 設定 が転じて、恋人や彼女ができたりデートの約束などで浮かれてテンションがあがっている相手を冷やかしたり、「ちょっと頭を冷やせ」 といったような意味で使う場合もあります。
また同じドラゴンボールの天津飯のセリフから 「チャオズはおいてきた」 なんてのもあります。 これは、ヤムチャと並んでしばしば戦力外とされるキョンシー似の「餃子」(チャオズ) を揶揄する意味で使われることがある言い回しとなります。