弾は当たったはずなのに… 「ゾンビプレイ」
「ゾンビプレイ」 あるいは 「ゾンビ行為」 とは、主にサバゲー (サバイバルゲーム) などで、交戦中 (ゲーム中) に弾が当たった (ヒットした) にもかかわらずそれを故意に申請 (ヒットコール) せず、あるいは他の プレイヤー からそれを指摘されても当たっていないなどと言い張ってそのままプレイをし続ける行為です。
一方で、弾が当たったことに気づかない過失・うっかり によるゾンビもあります。 通常は体に当たった感触を覚えたり、命中時の音などで気が付くものですが、厚手の 装備品 を身に着けていたり、騒音がする場所や激しく動き回って耳が遠くなると云ったケースで自覚できない場合もあります。 このケースでも同じようにゾンビと呼びます。
ルール違反・マナー違反として嫌われるゾンビ行為
ゲーム やスポーツはルールがあって初めて成立するので、当然ながらゾンビ行為は非常に嫌われる行為です。 通常は重大なルール違反行為として何らかのペナルティを課せられたり、最悪ゲーム仲間から嫌われチームを追放される、サバゲフィールドから 出禁 を食らうと云ったケースもあります。 これはサバゲーに限らず、例えばゴルフのミスショットとか麻雀のチョンボなどでも同様のごまかしをする人と、それへのペナルティが存在します。
こうした行為を防ぐため、当たり判定を自己申告制とせず、審判や判定を行うスタッフを設置する、何らかの物理的な痕跡が残るようにする (例えばマーキングができる弾を使う) といった方法をとることもあります。 また不可抗力とは云え当たったことに気づかないでゾンビとなることもあるため、足とか腕とか当たったことに気づきやすい部分を狙うような戦い方もあります。
一方、当たったと申告した方が間違っていることもあります。 遠距離射撃などでは弾が届かないこともありますし、手前の木に当たって跳ねただけなのを誤認した、風の影響を受けて弾道が変わり行方が分からなくなることもあります。 このあたりは経験の有無や仲間との信頼関係がベースとなるものなので、あまり自分の思い込みだけでゾンビ扱いしたり拒否したりは、しない方がお行儀が良い遊び方でしょう。 また審判や判定員がいるなら、原則としてその指示に従うようにしたいものです。
なおこれが転じて、サバゲー以外のゲームや日常の生活に関する行為などでも、即 退場 レベル の失敗やルール違反行為を頑として認めず、自分は悪くないと開き直ったりしらばっくれている状態をゾンビとかアンデット (普通の攻撃が効かない 死亡済みの モンスター) と呼ぶ場合もあります。
ところで 「ゾンビ」 って何?
言葉の語源というか 元ネタ は、死者が悪霊・モンスターとして蘇って人々を襲ってしばしば食い散らかす ゾンビ (Zombie) からです。 「生ける屍」 の意味であり、1980年代にホラー映画のひとつとしてゾンビ映画の世界的なブームがあり、日本でもそれが入ってくる形でブームとなり定着しています。