主役だったり裏方だったり、様々な役を担う 「操演者」
「操演者」 とは、そのまんまですが、操演 を行う人のことです。 操演とは演劇や映画、アートパフォーマンスなどの世界では、もっぱら人形劇における人形操演、特撮の世界では怪獣を演じるスーツアクターやその補助を担う人の一部、画面 効果の一部を担うワイヤーアクションなどなど、演者 でありつつも黒子として大道具小道具の一部とも密接にかかわる部分を務める人を指します。
とくに特撮ものといった演者が 顔出し や身体出しをしない部分の演技や演出が重視される 作品 や、一般の作品においても特定シーンにおいて人形だったり舞台装置だったりを影で動かす存在は重要な役割を担う演者であり、一見すると 地味 にも見えるポジションですが、作品の 質 や評価を一変させる可能性のある枠割だとも云えます。
人形劇における人形の操演は人形遣いと呼ばれ、その他に人形遣いをサポートする役割の黒子も存在します。 同様に スーツアクター (着ぐるみを身にまとって演技する) の補助をする人 (例えば怪獣の口の開け閉じや尻尾の動き、火炎を吐くなどの動きをリモコンで操作する) もいます。 劇や映像作品によっては人形や着ぐるみの声もそのまま担当することもありますが、多くの場合では人形の操作に専念するタイプが多いでしょう (より詳しくは、操演 項目をご覧ください)。
大道具 (舞台美術担当) や特殊効果を担うことも
この他、特撮におけるミニチュアの操作とか、背景やその一部を動かしたり雨や雪を降らせたり、爆発や 炎上、崩落や水しぶきなどの演出を様々な機材や道具を使って表現することもあります。 これらは一般に大道具 (舞台美術担当者) や舞台監督、あるいは特殊効果担当者と呼ばれることがほとんどですが、全体をまとめて広く指す場合もあります。
操演者は本人が直接顔や身体を 画面 に出すことなどがないため裏方のようなイメージを持たれがちです。 しかし人形劇における人形操演などは当然ながら舞台の主役そのものを担う立場であり、細やかな感情表現を得意とする操演者には ファン などもつき、独特の存在感を持つこともあります。
一方で、いわゆる 中の人 を強く意識させてしまうと、人形が作り物の人形のままに感じられすぎてしまう危険性もあります。 なので操演者もそのファンも、抑制的なケースが多いかもしれません。 人形は人形であっても、あくまで演じる キャラ そのものだ、とくに人形劇を見ることが多い子供たちの夢を壊さないという意識が根強いからでしょう。 このあたりは アニメ における声優さんのポジションにも近いものでしょう。
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