ノリ突っ込みの一種、あるあるねーよ
「あるあるねーよ」 とは、他人の 書き込み や貼り付けた 画像 や写真、あるいは何かの商品や物品などに対して、最初は肯定し、後でひっくり返す、一種の 「ノリツッコミ」(ボケ に対していきなり突っ込まず、相手にある程度同調してから最後に手の平を返す) による反応の定型句です。
「あるあ…ねーよ!」 とか、「あるあるwwwねーよwwwww」 とか、口語体に似せた書き方をしたり、人によってはリアル社会で実際に口に出して使ったりもします。
お笑いの世界では、ノリツッコミは お約束 のようなテクニックですし、インターネット 以前の パソコン通信 の時代にも、例えばテレビ番組 「クイズ 100人に聞きました」(TBS/ 1979年4月2日〜1992年9月28日) で、司会者 の関口宏の進行の元、ありえない回答に対しても、それが正解である、答えの中にその回答があるとの声援で、観客が発する 「ある!ある!ある!」 なんてフレーズが話題になっていたこともあり (このフレーズはかなり強烈で、いまだに使う人がかなりいますw)、こうした 「あるある」「それはないな」 みたいな云い回しは、昔から存在していました。
雑談系、実況系の掲示板で 「あるある」「ねーよ」 の品評会
こうした使い方はその後、2ちゃんねる などのインターネット上の 掲示板 の時代にも引き継がれますが、パソ通の時と違って簡単に画像や外部サイトへの リンク などを貼り付けて誘導することが可能になったことにより、例えば 「この コスプレイヤー は、この板の住人的にはアリ?」 などと、質問系の レス や スレッド そのものが生まれることにもつながりました。
この際、「俺的にはあり」「あるある」「なしだな」「やっぱりなし」 なんて肯定否定それぞれのレスがめいめいの書き込みの反応としてつきますが、この際にノリツッコミとして 「あるある…やっぱねーよ!」 なんて使われるようになったのが、エッセンスを抽出して 「あるある」「ねーよ」「あるあるねーよ」 なんて使われるようになっていったようです。
なお直接この言葉が生まれ、大きく流行するきっかけとなったのは、お笑い系番組の 実況系 の掲示板 (テレビを見ながら感想や反応を書き込みする掲示板) も無縁ではなかったようです。 お笑いには 「あるあるネタ」 がつきものですが (ていうか、最近はそんなのばかりですが)、それらの 「判定」 を、視聴者であり掲示板の住人でもある書き込み手がやり始めたのが広まったようですね。
その後、動画共有サイト の 「ニコニコ動画」 などでも、頻繁に見かけるようになりました。