イベントによっては馴染みの深い場所 「アトリウム」
「アトリウム」 とは、同人誌即売会 をはじめ、各種大規模イベントが開催される 東京ビッグサイト (東京国際展示場) の 「西館」 の中央にある、吹き抜けの大広場のことです。
大規模建築物に採用される 「アトリウム」
「アトリウム」 の意味ですが、ギリシャ語の 「明るい」「晴れ上がった青空」 といった意味の言葉で、元々はギリシャ神話に登場する天上の宮殿のうち、「天窓」(空がそのまま見える) と 「水盤」(人工的な浅い池や噴水設備など) のある中庭、人々の憩いと交流の場を指す名称です。
「東京ビッグサイト」 は海に面した臨海部に建設されている上に、建物の周りに不規則な形をした水盤も設置されており、大きな窓ガラスで外光が降り注ぐ構造にもなっています。 まさにイメージ通りの名称といった感じでしょうか。
写真で見る 東京ビッグサイト 「アトリウム」
まさにコミケやワンフェス開催場所にピッタリ?
なお 「アトリウム」 は後に芸術家の工房である 「アトリエ」(Atelier) の名称にも使われ、スペイン語では 「パティオ」 と呼びます。 マンガ や小説、音楽や衣装を作って楽しむ人たちの集う コミケ や、フィギュア 作者 や ファン の集う 「ワンフェス」 の開催される場所としては、まさにピッタリの名称かも知れません。
ちなみにこういった大きな吹き抜け空間は日本中の公的施設、大規模商業施設などで見られますが、「東京ビッグサイト」 が登場した 1996年頃はまだ珍しい存在で、その大きな空間には圧倒されたものでした。