物騒な言葉だけどゲームではついつい多用しちゃう… 「キル」
「キル」 とは、英語の kill と同じく、相手を殺すこと、始末したり葬ったり息の根を止めることを指す言葉です。 日常で使うことはまずありませんが、軍事 の世界や敵と戦って倒すといった戦闘を伴う ゲーム (とくに FPS のような一人称視点のシューティングゲーム) やサバゲー (サバイバルゲーム) などでは、よく使われる言葉でしょう。
またゲーム内で他の プレイヤー (プレイヤー操作キャラ) を倒すことはプレイヤーキル (PK) と呼びます。 狙うのは エイム や タゲ と呼びます。
今日は何キルした?
キルは単に始末する、処理する、役に立たなくする、無力化・無効化するといった意味でも使われ、必ずしも生命を奪うといった意味だけで使われる言葉ではありません。 例えば軍事の世界では、ミサイルや無人機といった人が乗っていない兵器でも、伝統的に撃墜することをキルと呼ぶことが多いでしょう。 戦闘指揮所でレーダーを見ながら 「ターゲットキル!」「キル! キル! キル! 弾道ミサイルを全弾迎撃しました!」 みたいな感じで使われます。 電子工作で不要な配線を切断して無効化することを 「殺す」、建築や工作で穴や窓を塞いで無効化するのを 「ハメ殺し」 などと表現するのと同じですね。
軍事の世界でもゲームの世界も、複数の敵を倒した場合にはその数を接頭して戦果表現とすることもあります。 例えば敵である キャラ や ユニット を3つ倒したら 「3キル」、5なら 「5キル」 といった具合です。
また敵と自分もしくは味方戦力との戦果・損害比を キルレシオ (撃墜対被撃墜比率) と呼びます。 例えば敵を5倒す間にこちらが3倒されたらキルレシオは 5:3 となります。 ある戦闘なり戦争なりにおける与えた損害と受けた損害の比になりますが、特定の兵器や部隊の特定条件下での戦闘能力を示す指標とされることもあります。 ある兵器と比べてキルレシオが 100:0 ともなれば、一方がもう一方に対して能力的に圧倒している、無敵の存在だといった意味になります。