こんな素敵な写真、二度と撮れないかも… 「奇跡の一枚」
「奇跡の一枚」 とは、人物写真 (ポートレート) の撮影において被写体となったモデルが奇跡的なくらいの美女・イケメン に写った最高の一枚のことです。 何らかの偶然でほとんど実物とはかけ離れた別人 レベル の容姿に見えたりもして、一生に一枚撮れるかどうかの良い写りとなったことからこう呼ばれます。
使い方としては、他人に自分の写真を褒められた時に 「奇跡の一枚です」 と謙遜するような使い方もあれば、写真と本人とのあまりの落差に失望した第三者が、揶揄・中傷の意味で 「奇跡の一枚じゃねーか」 と他者に対して使うこともあります。 一方、人物写真以外の撮影でも、あまりにもベストタイミングな写真、とくに ネタ になるような笑える写真などが撮れた場合に使うこともあります。
人生で一枚くらいは、どこに出しても恥ずかしくない写真が欲しいもの
本人にとっても奇跡の一枚である場合、その写真は大のお気に入りとなりますが、ネット などのない時代はあまり使いどころもありませんでした。 一方 SNS などが普及した後は、映え るものとして 投稿 される場合もあります。 その後にまた奇跡の一枚のような写真が撮れれば良いのですが、そうでない場合はその写真が何年間もずっと使い続けれられることになったりもします。
別に他人の容姿や ルックス などどうでも良い話ですが、いつまでも同じ写真が アイコン や トプ画、プロフィール に使われていたりすると 「ああ、そういうことなんだろうな」 などと感じられてしまうのは切ないです。 場合によっては何十年も前の若い頃にまぐれで撮れた奇跡の一枚を、高齢者になった後に自画像として使うような猛者もいます。 まぁそれでも、他人の写真を勝手に使うような人も少なくない中、人生で他人に胸を張って見せられるような写真が1枚でもあるのは幸せでしょう。
おたく や 同人 の世界の写真撮影と云えば コスプレ があります。 1990年代あたりまではフィルムカメラ (銀塩) の時代で、撮影のためのランニングコストが高い上にその場で撮影結果の確認もできず、撮影後の加工も難しかったものです。 その後デジタルカメラが普及し本格的な一眼レフカメラもデジタル化すると、「数撃ちゃ当たる」「画処理が前提」 みたいな状況も生じています。 画処理をやりすぎると フォトショップマジック などと揶揄されることにもなりますが、「奇跡の一枚らしきもの」 はある程度作れる状況にはなっています。
とはいえ自他ともに認める奇跡の一枚とも云えるほどの写真は偶然や画処理だけで撮れるものでもなく、その一枚がネット投稿で一気に話題となると、被写体の レイヤー の注目が高まるのはもちろん、撮影者たる カメコ も大いに賞賛されるでしょう。 筆者 も コミケ を始め様々な イベント でコスプレ撮影などをさせてもらっていますが、モデルとなったレイヤーさんの魅力の全てが写って喜んでもらえるような一枚を撮って見たいものです。
絵やイラストで使う場合も
なお写真ではなく 絵 や イラスト でも使われることがあります。 これも写真と同じく、誰かに褒めてもらった時とか、さらっと描いたのに自分でも信じられないほどの出来栄えとなった場合に 作者 が謙遜して使ったりします。