パソコンのメモリが少なすぎて動きが遅すぎる… 「もっさり」
「もっさり」 とは、一般的な日本語ではあか抜けておらず野暮ったいとか毛深くてぼさぼさしてるだとか不粋だとか、あるいはぼんやりしていて気が利かないといった意味で使われる言葉です。 語源は関西の方言における 「目腐り」 とされ、病気 で目の周辺がただれている姿から転じて野暮ったくて見栄えがしない、目が良く見えずに気が利かないといった意味の罵倒語となります。
一方 おたく の世界では、上記の言葉の ニュアンス は多少ありつつも、見栄えの良し悪しというよりは 「遅い」「緩慢」「のろま」「どんくさい」「イラつく」 といった意味で使われることが多い言葉でしょう。 擬音として 「もさもさ」「もっさ〜」 みたいな表現もあります。
使う対象に人や物の種類は選びませんが、とくにパソコンや電気製品、車やバイクといった機械類の動きの遅さを揶揄する使い方が多いでしょう。 例えば 「パソコンの起動がもっさりしてる」「画面切り替えがもっさり」 といった使い方です。 またそうした状態は 「もっさり感」 と呼ぶこともあります。
こちらの使い方については関西弁から生じた 「もっさり」 との関係がありつつも、「もたつく」「もたもた」 といった直接的な動きの緩慢さをあらわす表現も当てはめられて変化した言葉だと云って良いでしょう。
「カクカク」「サクサク」「ぬるぬる」 様々な動きに対する表現
なお動画やゲーム画面の動きが遅すぎて途切れ途切れになるような状態は カクカク と呼び、その反対は ぬるぬる になります。 また全体的な対義語としてはキビキビとして動きに切れがある サクサク や キレキレ あたりがよく使われるでしょう。