動画の枚数が足りない…パソコンのスペックが足りない… 「カクカクする」
「カクカクする」「カクる」 とは、アニメ の動画の枚数が少なすぎて動きがぎこちない状態や、パソコン (PC) の スペック、性能や能力が足りなくて動きがガタつくことを表す擬態語のひとつです。 褒め言葉ではなく、普通は批判・罵倒する言葉となります。
別に 同人 や おたく の世界特有の言葉というわけではなく、日常生活でも動作がぎこちない人や、クルマや電車の動きが不安定だったりするのを指して使ったりと、一般にも馴染みのある言葉です。
ただしパソコンが登場する以前は、個人で動画などを楽しむにはテレビや ビデオデッキ だけの時代が長かったですし、映像機器におけるハードウェア的なカクカク感などは一般人にはあまり縁のない話でした。 アニメの話をするのは子供や 大きなお友達 が多かったのでしょうから、こと動画などに関する限りは、映像マニアやオタク的な ニュアンス が少々強い擬態語と云えるかも知れません。
対義語は 「ぬるぬる」 や 「サクサク」
対義語は一般的に 「ぬるぬる動く、ぬるぬる」 で、ゲーム やパソコンでの動画再生などの場合は、動きがスムーズだ、なめらかだとの称賛表現となりますが、アニメの場合は必ずしも称賛ではない (初期の頃は、動きにメリハリがない、気持ちが悪いとの罵倒や批判の言葉だった) のがこの対義語の特徴です。
なおパソコンの処理速度が早いこと、軽快な動きを表す称賛表現として、サクサク、サクっと なども良く使われます。