NPC、それは、人が操作しないキャラ
「ノンプレイヤーキャラクター」「NPC」(Non Player Character) とは、ゲーム (テーブルトークRPG (TRPG) において、ゲームプレイヤー が操作 (プレイアブル) しない・できない キャラクター の事です。 つまりゲーム参加者のうち、ゲームマスター (およびその役割をこなすコンピュータ) が操作するその他のキャラ、プレイヤーキャラ 以外のキャラという意味になります。
通常はゲームに関わらない単なる村の通行人 (モブキャラクター (Mob Character) や モンスター (Monster) などは、NPC としない場合が多いのですが (それぞれモブやモンスターと呼びます)、一部に例外もあります。
要電源 のコンピュータゲームでも、ゲームマスターの進行をコンピュータ (ゲームプログラム) が行いますから言葉も引き継がれ、一般的なゲームであれば自分が使っているキャラや、自分のパーティーに加わって操作が可能なキャラ以外の登場キャラは全て 「ノンプレイヤーキャラクター」「NPC」 という事になります。
NPC と CPU と COM
なお対戦格闘ゲームや麻雀ゲーム、スポーツ関係のゲームなどで、プレイヤーキャラと対戦するコンピュータ操作のキャラクターは、とくに 「CPU」 とか 「CPUキャラ」 と呼ぶこともあります。 これはパソコンの心臓部である電子回路部品の CPU からきていますが、NPC とで厳密な言葉の使い分けや定義違いがあるわけではありません。
またコンピュータの意味で 「COM」 や 「AI」、「BOT」 を使うこともあります。 とくに CPU や COM といった呼び方は、人の形をしたキャラ以外のものにも使いやすいため、兵器類やレーシングゲームにおける敵車など機械類や乗り物で使うことが多いかもしれません。 例えば 「CPU機」 とか 「COM車」 といった具合です。
一口に同じゲームといっても、TRPG や RPG と 対戦格闘ゲームとでは、世代を含め中心となるユーザー層にいくらかの違いがありますし、コンピュータゲーム登場以前の対戦もののゲーム盤などでは NPC という 概念 は一部の例外を除きありませんでしたから、それぞれの世界で独自に言葉が作られる中で、何となく使い分けられているといった感じなのでしょう。
なおネットワークゲーム (ネトゲ) の場合には、同じように自分や友人らが操作しているキャラ以外が NPC となりますが、ゲーム画面に登場するだけのキャラは前述の通りモブと呼び、ゲーム中でクエストなどを受けた時に現れるキャラクターは NPC と呼ぶことが多いかもしれません。 このあたりの使い分けもかなり感覚的なものであり、それが 攻略 情報などを通じて広く定着したのでしょう。
存在感のない人を、NPC や 肉入りNPC と呼ぶことも…
ただし 中の人 がちゃんといる、人間が操作しているキャラでも、あまりに存在感がなかったり空気のような立場となっている人を、悪しざまに 「NPC」 や 「モブ」 と呼ぶ場合もあります。 なおその場合はとくに、肉入りNPC などと呼ぶこともあります。