存在感が NPC 並…中の人涙目? 「肉入りNPC」
「肉入りNPC」 とは、人間が操作している NPC のことです。
本来の NPC (ノンプレイヤーキャラクター/ Non Player Character) とは、その名の通り ゲーム において、プレイヤー (人間) が操作しない キャラクター の事を指します (テーブルトークRPG (TRPG) の場合は、ゲームマスターが担当するキャラ)。
肉入りNPC の場合は、肉入り、すなわち 中の人、人間がいるという意味ですから、言葉としては矛盾していますが、これは 「BOT ではなく、ちゃんと人間が操作しています」、あるいは 「人間が操作しているのに NPC なみに存在感がないプレイヤーだ」「空気のような影の薄いやつ」 という、罵倒のための言葉となっているからです。 もっぱら不特定多数のプレイヤーが集うネットゲーム (ネットワークゲーム/ ネトゲ) で使われる言葉ですが、BOT と区別したり他人を罵倒するために使う一方、自虐表現 として自称する場合もあります。
ただし、NPC がゲームにおいて重要な役割を果たすゲームだったり、ソロプレイが好まれるゲームタイトルによっては、単に友達とプレイすることを、肉入りNPC と遊んだなどと表現する場合もあります。 この場合は存在感の有無は関係がなく、罵倒や揶揄の ニュアンス もありません。
CPU や モブ 扱いも…肉は入っているのに…
コンピュータゲームの場合は、同じような意味で使われる CPU から転じて 肉入りCPU とか、モブ から転じた肉入りモブなどという呼び方もあります。 NPC の場合、例えば クエスト の関係で会話をしたり、とりあえずゲームには最低限の関わり方をしますが、モブの場合は完全に背景と同じ扱いですから、肉入りすら飛ばして、単にモブ扱いしてしまう場合もあります。