てめーの敗因は…たったひとつだぜ… 「てめーは俺を怒らせた」
「てめーは俺を怒らせた」 とは、相手が戦いに敗れたり苦境に陥っている原因は、俺を本気で怒らせその真の力を引き出したためだ、自業自得なのだと突き放すような意味のセリフです。
ネット 掲示板 の レス や ツイッター の ツイート などにも頻繁に使われる言い回しで、ふざけたレスや リプライ、期待はずれの答え、あるいは 釣り の 画像 や動画の貼り付けなどに対して、単に 「怒った」「ふざけるな」 といった相手への罵声として使うこともあります。
また 「てめー」 や 「俺」 の部分を別のものに差し替える場合もあります。 例えばそれがアニメ会社Aと アニオタ (アニメ の オタク) の場合 (Aはアニオタを怒らせた) は、アニメ会社Aがつまらないアニメを作ったことによってアニオタが激怒し、結果作品がコケて会社が傾いたのだ…といった強い 叩き の意味になります。
元ネタは、ジョジョの奇妙な冒険、DIOとの戦いに勝った承太郎のセリフから
「てめーは俺を怒らせた」 の 元ネタ ですが、人気 マンガ、「ジョジョの奇妙な冒険」(荒木飛呂彦/ 集英社/ 週刊少年ジャンプ/ 1987年〜2004年/ ウルトラジャンプ/ 2005年〜) の第三部、「スターダストクルセイダース」(第三部 空条承太郎 ―未来への遺産―) において、第三部 JOJO 空条承太郎が宿敵である吸血鬼DIO (ディオ) に向かって発したセリフ、「てめーの敗因は…たったひとつだぜ…DIO…たったひとつのシンプルな答えだ…『てめーは俺を怒らせた』」 に由来します。
このシーンは、第一部から数世紀・数世代にわたって続くDIOとジョナサン・ジョースター、およびその意思を継ぐものとの戦いの最終決戦と云えるものでした。 ジョナサンの体 (首から下) を乗っ取り、時を止める能力 「ザ・ワールド」 を得て無敵の存在となったDIOは、承太郎の奇策により一度はピンチに陥りますが、ジョセフ (ジョナサンの孫、承太郎の祖父) の生き血を吸いジョースター一族の血を得ると、さらに力を増し圧倒的な強さとなります。
承太郎は絶望的な状況に至りながらも、無残に殺され捨てられたジョセフを見て激怒。 「こんなことを見せられて頭に来ねえヤツはいねえッ!」 と、闘志をみなぎらせます。 その後、同じように時間停止の力を持った承太郎とラストバトルとなり、驕るDIOを承太郎が同じ能力を使って打ちのめします。 そして自分の体が崩壊し敗北が信じられないDIOに承太郎が言い放つのが、すなわち 「てめーは俺を怒らせた」 だったのでした。
なおジョジョが元ネタとなったネット 界隈 でよく使われる言葉としては、「だが断る」「この味は…ウソをついてる 「味」 だぜ」「さすがディオ!おれたちにできない事を平然とやってのけるッ、そこにシビれる!あこがれるゥ!」 などもあります。