どんなにピンチでも、「その日」 までは死なない… 「歴史バリア」
「歴史バリア」 とは、時代ものの作品、あるいは歴史上実在した人物が キャラクター として登場する マンガ や アニメ といった作品において、そのキャラがどれだけ絶体絶命のピンチに陥っても、歴史的事実に基づいて実際に死んだ日までは死なない、命を長らえることです。 「不思議なバリア」「謎のバリア」 と呼ぶこともあります。
例えば戦国武将の織田信長は、1582年6月21日に京都本能寺で家臣の明智光秀によって49歳で討たれますが (本能寺の変)、信長が登場人物として、あるいは信長をモデルとしたキャラが登場する作品ならば、どれほどの窮地に追い込まれても本能寺の変の日までは、もしくは49歳になるまでは、死なないであろうことを指す言葉となります。 1560年に今川義元が攻めてきても、1570年に金ヶ崎の戦いで浅井・朝倉連合軍による挟み撃ちで絶体絶命の窮地に陥っても 「大丈夫、信長は歴史バリアで守られてるからまだ死なないよ」 という訳です。
逆に言えば、歴史上死んだ日を迎えることは同じように死ぬことを意味し、それまでの期間は 史実待ち・史実のカウントダウン などと呼びます。 こちらは単に死やそれに近い大事件や事故に巻き込まれるまでの残り日数を数えるような ニュアンス となります。
なぜかピンチを切り抜ける主人公、重要キャラ…
なおそれが 主人公 や重要キャラの場合は、別の理由で守られる場合もあります。 例えば主人公なら 「主人公補正」 や 「主人公バリア」 と呼びますし、さして重要なキャラでもないのになぜか見せ場が多くてピンチを切り抜けるような場合は、単に 「作者 のお気に入り」 と呼ぶこともあります。