褒めたり、逆に貶したり 「さす○○」
「さす○○」 とは、「さすが○○」(さすがは○○だ) の略で、誰かの言動を褒める際に使う言葉です。 ○○部分には褒める対象の名前が入りますが、さすがを 「さす」 と略す中で、○○の名前も略することが多いでしょう。 例えば 「さすが する子 だ」 なら 「さすする」 みたいになります。
「さすが」(流石) とは、期待通り、思った通りの活躍を評価する、感心するといった意味の言葉で 普通 の日本語ですが、わざわざ略する場合は ネットスラング としての ニュアンス が強くなります。 実際に ネット の 掲示板 などでは多用され、とりわけ野球をはじめスポーツ中継などを観ながら 書き込み をする 実況系 の板や スレッド では、選手の活躍を評価するために頻繁に コメント が 投稿 されています。 流れが速い実況系では略語が好まれますし、略語自体にも場を 共有 する面白みが感じられるからです。
なお基本的にさすがは褒める意味で使うことが多いのですが、元から期待されていない選手などの場合は、失敗することが期待通りという逆の意味になりますから、「案の定である」 などと同様、「思った通りに失敗した」「ある意味で期待通りの凡退だ」 といった ネガティブ な意味になることもあります。
定型化した 「さすかわ」 も
なお同じ 「さす」 でも 「さすかわ」 という限定した云い方もあります。 これは 「さすがにかわいそうになってきた」 という他者への同情を示すセリフの略で、「かわいそう」 と相手に同情するような表現をしながら実際は上から目線で相手を嘲り 煽る ような意味になります。