世界一かわいいよっ！！/ 同人用語の基礎知識

世界一可愛い子に生まれたかった… 「世界一かわいいよっ！！」

　「世界一かわいいよっ！！」とは、自らが敬愛するタレントやキャラクターに呼びかける、賞賛や声援の掛け声です。　ネットの掲示板などで自分の好きなタレントに対して使ったり、テレビの実況系の掲示板で、アニメの好きなキャラが登場した時に書き込んだりします。

　なおその後に「うぉおおおおおおおおお！！」がつく場合もあります。

元ネタは「fancy baby doll」の歌詞に対するファンらのコールから

fancy baby doll が収録されたアルバム
銀の旋律、記憶の水音。/ 2006年４月19日
コナミデジタルエンタテインメント

　「世界一かわいいよっ！！」の元ネタですが、アイムエンタープライズ所属の人気声優・歌手の、田村ゆかりさん（ゆかりん）の楽曲、「fancy baby doll」（FBD/ 作詞/ 三井ゆきこ/ 作曲/ 太田雅友/ 2006年４月19日発売「銀の旋律、記憶の水音。」収録）をコンサートなどで披露する際の、ファンの掛け声、「コール」からとなります。

　この楽曲「fancy baby doll」では、１番の歌詞部分に「Happy! fancy baby doll! Love me! fancy baby doll! 世界一可愛い子に生まれたかった」という一節があり、２番ではここの部分が「世界一可愛いって今日も言ってね」となります。

　歌の中に登場する恋人である「君」に、「世界一可愛い」と呼ばれているわけですが、コンサートでこの部分に「声援」「合いの手」として、ファンらが「世界一かわいいよっ！！」とのコールをするようになり、それが発端となっています（意味あいで云えば、２番以降につけるべきコールですが、後に１番にもつくようになっています）。

　2006年のコンサートツアー、「田村ゆかり Concert Tour 2006 ＊fancy baby doll＊」（fbdツアー/ ５月４日～27日東京・大阪・名古屋・福岡全５ステージ）で、このコールが少しずつ作られ定着してくると、ステージ上の田村ゆかりさんも、本来の歌詞にはないセリフ「ほんとにぃー？」「もっともっとー！」「どうもありがとう」などをアドリブで入れて歌うことも行われるようになり、コンサートツアーなどで歌手とファンが一体となる、もっとも盛り上がる曲のひとつともなりました（「うぉおおおおおおおおお！！」は「Happy! fancy baby doll」の部分ほかにかかる掛け声のコールと、会場を揺るがすファンの津波のような歓声です）。

2009年頃から、ゆかりんや声優と無関係の場所でも使われるように

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　　　世界一　かわいいよっ！！
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＜どうもありがとっ///
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世界一かわいいよっ！！」ＡＡ

　こうしたタレントとファンとのコンサートやライブ、ミュージカル舞台などでの「お約束」「定番」のコールや手拍子は、熱心なファンがつく人気タレントさんと盛り上がる楽曲の組み合わせではよく見かけるものです。

　とりわけ声優やアイドルタレントなどではファンが、いわゆるおたくであるケースが多く、こうした「おたく」の声援、オタ芸が面白おかしく話題・ネタとして広がっていました。

　なかでもインパクトのある「世界一かわいいよっ！！」がある種のネットスラングのような形で広まったのは、コンサート動画の動画共有サイトへのアップロード（ＮＨＫ総合で中継されたもの）がきっかけとなっています。　放送されアップロードされた2009年前後から急速に広がることになりました。