死亡確認

激闘の末、力尽き…「死亡確認」

　「死亡確認」 とは、そのまんまですが、「こいつはもうだめだ」「逝った」 という意味の言葉です。　お医者さんが病人や怪我人の脈をはかり、息を引き取るのを看取る際の 「ご臨終です」 とか、事件事故のニュース報道で、「死亡が確認されました」 なんてのがもっとも近い言葉でしょうか。

　人が亡くなった…などという場合に使うのはもちろんですが、例えば企業が潰れた、芸能人や政治家などがスキャンダルで人気や評判が地に堕ちた、ネット 上の お祭り などで決定的なミスを祭られている側がやってしまった、そういう情報がながれた…などという場合にも使われます。　意味としては 詰んだ などにも近い ニュアンス で、それを冷やかしたり揶揄して使ったりする言葉です。

　なお事件・事故報道などで良く使われる言葉に 「心肺停止」 というのがあります。　心肺が停止しているのですから、ごくまれに蘇生するケースを除き、こちらもほぼ 「死亡」 と同じ意味で使われますが、日本では人の生き死にの判断は原則的に医師のみが行えるものと法律で決まっているので、「医師による死亡確認が取れていないが、心肺が停止し死亡していると思われる状態」 は、この 「心肺停止」 であらわすこととなっています。

　逆に云えば、医師が死亡診断書、または死体検案書を作成し、それを元に死亡届 （死亡届書） を役所に提出、それが受理されて初めて、法的に 「死んだ」 ことになる決まりです。

元ネタは 「魁!!男塾」 のセリフから

　おたく用語としての 「死亡確認」 の 元ネタ ですが、大ヒットとなった少年漫画、「魁!!男塾」（週刊少年ジャンプ/ 集英社/ 宮下あきら） に登場する キャラクター、王大人（ワン・ターレン） のセリフ、「死亡確認！」 に由来します。

　王は男塾塾長、江田島平八の古くからの友人で、男塾の塾長代理を務めたこともある中国拳法の達人です。　その実力は、中国拳法最高峰 「神拳寺」 を主席で卒業したという触れ込みになっています。

　塾長の信任厚い彼は、しばしば塾生の壮絶なバトルに白装束の医療班を率いて立会い、その戦いを見守り続けていました。　その際、激闘の末に命を落とした人物に対し、「死亡確認！」 を宣言。　その独特の言い回しが受けて、あちこちで使われるようになりました。

　もっともこの 「死亡確認」、あまり当てにならなかったりもします。　宣言と同時に白装束の手下が棺桶に入れたりもするのですが、後で死亡確認したはずの塾生が実は死んでなかった、息を吹き返したなどで復活したりもします （中国秘伝の医療技術で死者を蘇らせたりもする）。

　ネットスラング として使われる場合には、単純に 「お前は終わった」 的な意味で使われるケースが多いのですが、「魁!!男塾」 ファン の間では、「あまりあてにならない」「後でまた蘇りそうだ」 なんて含みを持って、使う場合もあります。

　ちなみに大ヒットしただけに 「魁!!男塾」 関連のスラングはたくさんありますが、とりわけネット・おたく 界隈 でよく見かけるものとしては、民明書房刊 などがお馴染みのフレーズとなっています。

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民明書房刊　ご冥福をお祈りします　シャレキツご冥福
ティウンティウン　もうだめぽ　もうやめて、○○のライフはゼロよ
人生＼(^o^)／ｵﾜﾀ　あぼーん　死亡フラグ　死体蹴り
　

（同人用語の基礎知識/ うっ！/ 2002年５月10日）