使い勝手の良さで大ブレイク 「そんな装備で大丈夫か？」
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| 「そんな装備で大丈夫か？」「大丈夫だ、問題ない」 （you sure that’s enough armor?）(c)crim |
「そんな装備で大丈夫か？」 とは、準備が整っていないと思われる人、予定や計画の立て方がいい加減な人に対し、「それでこの先大丈夫なのか」 としゃれっぽく問いかけるような使い方をするフレーズです。
例えばリアル生活の中なら、雨が降りそうなのに傘を持たずに出かける人とか、ネトゲ の中なら、友人の キャラ が 装備 している武器や防具といった 装備品 の状況を心配して使ったりします。
元ネタ は ゲーム 「エルシャダイ」（El Shaddai Ascension of the Metatron/ 2011年４月28日） において、作中キャラのルシフェルが発したセリフ 「そんな装備で大丈夫か？」（you sure that’s enough armor?） からとなります。
ただしこのセリフが ふたば☆ちゃんねる や ２ちゃんねる、ニコニコ動画で注目を集め ネットスラング として流行したのは実際にゲームがリリースされる前であり、2010年に公表された PV （プロモーションビデオ） の 「ルシフェル編」 が、間に開催された東京ゲームショウとの絡みの中で話題となり、特徴的かつ使い勝手もすこぶる良いために大流行したものでした。
返答は 「大丈夫だ、問題ない」 あるいは 「一番いいのを頼む」
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| 「エルシャダイ」（El Shaddai Ascension of the Metatron/ 2011年４月28日） |
なおこのセリフに対する返答は 「大丈夫だ、問題ない」 あるいは 「一番いいのを頼む」 となります。
ルシフェルの36万…いや１万４千年前の回想の形で始まる PV では、天空から地上へと戦いに向かう戦士イーノックに対し、ルシフェルが 「そんな装備で大丈夫か？」 と問いかけます。 イーノックは自信満々で 「大丈夫だ、問題ない」 と答えます。 しかしいざ敵と戦ってみるとまったく歯が立たず、問題ないはずの装備もあっさり壊され絶体絶命の窮地に陥ることに。
その後画面中のメニューで 「Continue」 選ぶと時間が巻き戻り、再びルシフェルの 「そんな装備で大丈夫か？」 の場面に。 イーノックは前言を撤回し 「一番いいのを頼む」 と答えます。 前回と打って変わって純白の強そうな装備を身に着け戦いに赴くと敵の攻撃をことごとく跳ね返し、そのまま次の戦いへと向かいます。
「人の話を聞かない」 と評されるイーノックが、自信満々の状態からピンチに陥り手の平を返す描写は ネタ としても面白く、ゲーム自体の話題性もさることながら、この掛け合いの妙が流行した大きな要因でしょう。 そのまま2010年を代表するネットスラング・ネットミーム となり、2010年度ネット流行語大賞では、年間大賞金賞を同ゲームのディレクターである竹安佐和記さんが受賞しています。
ネットで度々バズり、ついにはフリー素材化に
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| 「エルシャダイ無料倉庫」 |
なお PV は大ヒットしたものの、2008年に起こったリーマンショックの影響による制作スタジオ閉鎖によって物語の一部が未完だったりと 不運 にも見舞われ、ゲームのセールス自体もやや期待外れの結果と終わっています。
これらの事情により、口さがない人たちからは 「リリース前がピーク」 などと揶揄されることもありましたが、ネットの世界では愛され続け、その後もたびたび バズ を起こすなど、このフレーズと作品の知名度や 認知度 は抜群といって良いでしょう。
とりわけ 「そんな〇○で大丈夫か」「大丈夫だ、問題ない」 との掛け合いが様々な場で使いやすすぎることもあり、ビジネスの世界でも広告やプレゼンの際の常套句として度々用いられることに。 この状況に対し、くだんのシーンを含めた高画質の 画像 が フリー素材 （商用可） としても大量に配布され、エルシャダイ伝説はまだまだ続いているといって良いでしょう。
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