あんまりネットを使わないので更新・返信も遅いです… 「低浮上」
「低浮上」 とは、ネット の世界において自身の ホームページ の更新や 掲示板・SNS での 投稿 といった目に見える発信活動が少ない、あるいはネットそのものの利用が少ないといった意味の ネットスラング です。
ネットにおいて目に見える活動を行うことをしばしば 浮上 などと呼ぶことから、その頻度が低いという意味で、低浮上、あるいは低浮上気味といった言葉で表します。 第三者が誰かを指して使うこともありますが、もっぱら本人が 「低浮上です」 と自称することが多いでしょう。 プロフィール (bio) などに 自己紹介 の一部や 属性名乗り のひとつとして書き記す場合もあります。
また仕事の関係などで限られたタイミングでしかネットやネットサービスを利用できないといった場合は、「週末のみ浮上」 とか 「週に1回程度の浮上」 みたいな書き方になることもあります。
ネットが24時間当たり前みたいな時代になると色々大変
個人のネット利用頻度など第三者から見たらどうでも良い話ですが、それをわざわざ低浮上などと表明するのは、「ネット利用頻度が低いので更新や反応が遅くても許してください」「もしかしたら見逃す可能性もあるので、どうしても反応が必要ならネット以外の方法で連絡してください」 を言外に説明する必要があるからです。
実際、郵便の時代ならともかく、パソコン通信 の時代となると応答に迅速さが求められるようなケースも増え、1日に1回とか週に数回程度のネット利用者にとっては、ほんの数日で レス や リプ が遅いと思われるのは辛いものがあります。 そもそも メール とか掲示板への 書き込み が増えて返信すべきものが溜まってくると、結構なストレスもかかってきます。
また インターネット が普及しネットの常時接続が当たり前になり、携帯電話やメッセンジャーの登場、さらに2010年前後からのスマートフォンの登場と普及で、スピード感はますます高まっています。 四六時中ネットに張り付いている人とそうでない人とが同じサービス内に共存すると、お互いの利用状況や価値観の違いで、深刻な トラブル が生じることもあります。
あらかじめ 「低浮上です」 と表明することで、相手が返信の遅さにイライラしたり、返信が来ないことに何らかの意図があるのではと疑心暗鬼になるのも困りますし、すぐに返信しなくてはと急かされる方もストレスがたまるでしょう。 低浮上はコミュニケーションをある程度円滑化する大人の知恵? なのかも知れません。