単なるネタだったりなりすましの誘導だったり… 「わたし○○だけど」
「わたし○○だけど」 とは、○○の部分に何らかの人の 属性 (例えば女性だったり おたく だったり) を加え、自分と同じ属性だと称するものへの苦言を呈する形の レス・書き込み の定型フレーズです。 例えば 「わたし女だけど、この女の意見はおかしいと思う」「俺はおたくだけど、やっぱりおたくって非常識で キモ い奴が多い」 みたいな感じです。
こうしたフレーズには、半分 ネタ のような 煽り を目的としたものもあれば、ネット の匿名系の 掲示板 などでは自分の素性が相手にわからないのをいいことに別属性の人間に なりきり って攻撃したり、自分の論に当事者としての正当性があるように見せかける使い方があります。
一方で、自分の素性などがある程度分かる状況であっても、あえて同じ属性を持つ人たちや仲間たちの悪い部分を内部から批判し、自浄作用を働かせようとする志の高さからきているもの、単に 「俺もおたくだけどその他のおたくとは違う」 という選民意識から出たもの、場合によっては、「事情を知らない外の人間ではない」 と明確化した上で、「同じ属性持ち、あるいは仲間なんだから分かってくれ」 との切実さから来ていることもあります。
「わたし黒髪ロングの女子中学生だけど」 大喜利状態のネタ書き込み
こうした 「わたし○○だけど」 といった言い回しは 普通 の日本語なので、昔からこういった主張をする人もいますし、特定の 元ネタ があるわけではありません。
ただし 2ちゃんねる といった匿名系の掲示板が人気となり、様々な人やネタが集まる中、性別を偽ってあり得ない話をするネタが一部で流行。 ニュースや時事ネタを扱う板や スレッド で、その話題に相応しい属性をあえてバレバレのわざとらしい形で名乗り、かつズレた論評して、それに対し他の参加者が 「うそつけ」「中身 おっさん だろ」 と反論するといったレスパターンが確立しています。
ありがちなのは、明らかに 中の人 がおっさん (中年男性) と思しき人が、「わたし女子高生だけど」「わたし 黒髪ロング でDカップの JC だけど」 といった枕詞の後、いかにもおっさんが好みそうな話をするといったものでした。
こうした表現はその後、自称するのではなくそうした人を目撃したといった形で再定義されたものも作られ、流行しています。 代表的なのは 「さっきマックで女子高生が」「下校途中の男子高校生が」「電車の中でおじさんが」 などで、いずれも 「わたし○○だけど」 と同様、その属性の人がまずしないであろう話題や テーマ で鋭い意見をするのが特徴です。
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