閲覧注意の形を取りながら注目度もアップ… 「肌色注意」
「肌色注意」 とは、18禁 なアダルト的なもの、端的に云えば 「裸があります」 という意味の ネットスラング の一種です。 視認性を高めるため、しばしば隅付き括弧 (【】) でくくられ、【肌色注意】 などと書かれる場合も多くなっています。
「◯◯注意」 という書き方になっているのは、「見る場合は自己責任でお願いします」 という意味の注意喚起のための言い回し、長文注意 や ネタバレ注意 などの 閲覧注意 が 元ネタ となった言い回しですが、これが転じて目立たせるため、アピールするためにあえて使っているわけですね。
そのままダイレクトな 「エロ注意」 といった言い回しもありますが、「肌色注意」 の方がひねっていてシャレが効いていると感じる人が多いのか、ネット の世界ではよく見かけるフレーズとなっています。
動画共有サイトの 「タグ」 などとして
こうした言葉が良く使われるのはニコニコ動画などの 動画共有サイト で、動画のタイトルに使ったり、動画に対するタグ付けに使われたりします。 「あなたがこれから開こうとしている動画には裸がありますよ」 という意味の 煽り になっている訳ですが、こうした言葉やその意味が広がると、逆に引っ掛け・ギャグとして (例えば相撲や、人間の裸以外の 肌色 っぽい何かで)、ことさらに使うケースもあります。
ちなみに肌色や肌色に必須の色彩名などを使って 「裸があります」 と呼ぶ言葉は 同人 の世界にもあり、代表的なものに 蛍ピ本・蛍ピ必須本 などといった 同人用語 があります。 これは 同人誌 でカラー印刷する際、肌色をキレイに出すために 蛍光ピンク (KP) という色を使うことが多かったことに由来します。
なお 「肌色」 という言葉も、現在では様々な色の肌を持つ人がいることを考慮し、あまり使われなくなって来ています。 「肌を塗る色」 として肌色を使うのは良くても、特定の人種のみを想起する系統の 色 をそう呼ぶのは避けようみたいな空気もあります。 例えば 画材 のクレヨンでは、1999年あたりからそれまで肌色と呼ばれていた色をペールオレンジ (若干赤みがかった薄いオレンジ色) と呼ぶようになっています。 色白の肌をあらわす 「美白」 といった言い回しも徐々に避けられるようになっているようです。