同人用語の基礎知識

ケモナー/ ケモい

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思わずケモノに萌える… 「ケモナー」

 「ケモナー」(ケモい) とは、ケモノ萌え ること、ケモノが好きな人をあらわす用語の一つです。

 ケモノとは、獣、すなわち動物 (もっぱら哺乳類) やそれに近い特徴を持つ姿形をした半人半獣の キャラクター の事ですが (獣人、あるいは広く 人外 とも)、動物そのものや、哺乳類的な特徴を持つ モンスター 全般を指す場合もあります。

 ケモナーはこうしたキャラが好きな人、場合によってはそうしたキャラに性的な魅力を感じる人となります。 ただし、いわゆる獣姦 (異種相姦) のような趣味を持っている人たちという訳ではありません (いないとは云いませんが)。

 なお人間 (ヒト) と獣 (主に哺乳類を中心とした動物) とを決定的に見た目で分けるものに、全身体毛の有無がありますが (人間にももちろん全身に体毛はありますが、人間以外の動物と比べると退化が著しい)、その部分を重視して、全身体毛のあるなしで人とケモナーとを区別する場合や、顔が人間のままなのか動物そのものなのかで区別する場合もあります。

人間と動物の狭間で揺れる心の葛藤と切なさ…ケモノ道は奥が深い…

モフモフしたい
モフモフしたい

 好む作品の傾向としては、そうしたキャラが登場するケースの多い ファンタジー やホラーなどの ジャンル が多くなっています。

 具体的な例でいえば、狼男からポケモンまで、かなり広い 概念 となります。 ただし動物のパーツの一部が付いているだけのキャラ (例えば ネコミミバニー などがついているだけの 四つ耳系 など) は、ケモノ成分が少なすぎるため (ケモ度不足) か、単なる人間の動物扮装 (擬獣化、あるいは コスプレ) に思えるためか、その対象からは外れる場合が多いようです。

 ところでケモノ好きといっても、その方向性や深さは人によって様々です。 言葉が広がる中で、単なる猫や犬を好きなだけの人を指す場合もありますし、半人半獣キャラの、人間的な感情や知性、心を持ちながら姿は動物…そのギャップに萌えたり、毛に覆われた 「もふもふ」 な姿に可愛らしさや肉体的なカッコ良さ、クールさ、刺激的なグロテスクさを感じたり、そうしたキャラがしばしば持つ、「自分は人間なのか、動物なのか」 との葛藤や迷いに感情移入したりなど、外見だけの好みに留まらない奥行きがあります。

 ただし、ケモい、ケモナーとまで呼ぶ場合は、しばしばそうしたキャラにある種の愛情や、性的な魅力 (か弱さやぬくもり、癒し、その逆に野性的な力強さ、暴力性など) すらを感じる場合も、少なくないようです。 もっとも、ケモナーという言葉が広まると共に概念も広がり、ちょっと動物っぽい要素があれば、ケモナーを自称するケースも増え、そうでないコアなケモナーから批判的に見られるなど、その判別や取扱いは難しくなっている印象です。

 なお裸体表現などについても様々な立場があります。 完全に動物の姿であればそれはただの動物の イラスト であり、裸体も何もただの動物の絵です。 しかし性器といった局部の表現では一定の配慮が求められたり、姿態の一部に人間的な要素や仕草が加わった場合、人間の裸体表現同様の規制が加えられることもあります。

 過度な性的表現に対してある種の免罪を意味する 「これは動物であって人間でないのだからワイセツやアダルトには当たらない」 との意味の 「ケモセーフ」(ケモノだからセーフ) という概念もありますが、このあたりの温度差は人によって違うし、規制のされ具合もサービスによって様々な部分があります。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2004年1月18日)
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