同人用語の基礎知識

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人間以外のキャラクターに萌える… 「人外」

 「人外」 とは、人間 (ヒト) 以外の生物や キャラクター、機械や道具、その他一般を指す言葉です。

 本来は妖怪や化け物、モンスター などを指す古語の一つですが、その後 ファンタジー の世界で頻繁に使われるようになるとともに 同人おたく、いわゆるサブカルチャーの世界でキャラクターや登場人物の区分、分類のための ジャンルカテゴリ として強く 認知 され発展することに。 その後は人間以外の生物や機械、道具、自然現象なども広く含む 概念 となっています。 「人外萌え」 といえば、そうしたものに 萌え を感じること、萌え要素 として好きであるとの意味になります。

 ところで 「人間以外」 とはとても範囲の広い言葉ですが、おおむねいくつかのパターンに分けることができます。 同人用語 としては、動物 (哺乳類が比較的多い) と人間の特徴を併せ持つ ケモノ獣人、人型のロボットやアンドロイド、あるいは一時的にでも人間の姿をしていたり、人間の特徴を一部に持つような妖怪やモノノケ、半人半妖 (亜人) などが主にそれに当たります。

 見た目やビジュアルのみで区別することもありますが、基本的には 「人以外」 の概念なので、人間が人間以外のもの (例えば動物そのもの) になった場合は人外と呼ばない場合が多いでしょう (例外もありますが)。 一方、人間以外のものが人間の姿かたちになったものは、元々が人間ではないので人外扱いされるケースが多いでしょう (こちらも例外があります)。

擬人化と人外

 本来の言葉の使い方からすると、例えば動物や魚、昆虫、植物といった生物や、日用品や家電製品などといった無機質のもの、さらにそれらを人間風にアレンジしたもの、擬人化 されたものなども広くまとめて、「人外」 と呼んでも差し支えないのでしょう。

 しかしこれらはそれぞれに動物ものとか擬人化などと呼び、人外とは区別して呼ぶ場合も多くなっています。 これは動物ものとか擬人化もののジャンルとしての規模が大きく、個別の名前で呼ぶ方が相応しいとの認識があるからですが、ただし絶対ではありません。 このあたりは、前述した亜人などとの言葉の使い分けも含め人によって異なり、かなりあいまいです。

 こうしたキャラクターは、マンガアニメラノベゲーム などのキャラクターとしてお馴染みのものですが、もっぱら半人半獣のケモノや獣人、キメラ、ロボットやアンドロイドものが人気のとして膨張する中、人間以外のキャラクターが活躍する作品全般を指す広い言葉としても使われるようになっています。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2004年1月18日)
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