同人用語の基礎知識

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趣味や自己表現の手段として行う VTuber 生活 「個人V」

 「個人V」 とは、個人で活動している VTuber (Virtual YouTuber/ バーチャル ユーチューバー) のことです。 個人勢とも呼びます。 完全に 趣味 として個人的・原則非営利で活動している場合もあれば、ある程度の活動を行い収益化などを経て専業で行っている人、あるいは個人事業主として法人化している人もいます。 対になるのは事務所 () 所属の VTuber で、こちらは事務所Vや事務所系V、箱系Vなどと呼びます。

 元々ニコニコ動画や Youtube といった 動画サイト動画 を作って 投稿 したり 生配信 などを行う 投稿者配信者 は、個人が中心となっていました。 最低限の機材さえあれば、誰でも気軽に活動できるのがこれらの媒体、あるいは ネット 特有の強みでもあります。

 VTuber も2016年12月にデビューした 「キズナアイ」 さん登場によって VTuber が話題になる前に、同じような活動をしていた多くの投稿者や配信者がいました。 しかしキズナアイさんブレイクにより 2017年から2018年にかけ空前の VTuber ブームが起こると、一気に個人勢も台頭。 キズナアイさんをはじめ初期の人気Vの多くが企業系のVだったこともあり、それと対比する形で使われるようになっています (個人勢といった言葉は、それ以前から非企業といった意味で広く使われています)。

玉石混交の個人Vの世界

 一口に VTuber といっても様々な人がいます。 それぞれに個性や特技を持ちつつも、ある一定の水準を満たすケースが多い事務所Vと異なり、個人Vはまさに玉石混交です。 企業系・事務所系に負けないほどの知名度や存在感、タレント性からくる魅力を持つ存在もいれば、登録者数も伸びず 配信 しても同接 (同時接続数) も1桁2桁がずっと続いたり、面白いVもいれば面白くない人もいます。 何かを表現したい人もいれば、VRChat (アバター で参加する VR 空間の チャット・コミュニケーションサービス) の延長のような楽しみ方をしている人もいます。 とはいえ個人ならではのモチベーションで専門性に特化した他に得難い個性を持つVもいますし、個人勢から事務所に加入して事務所Vになったり、その逆もあります。

 一般に大規模な プロモーション などができる企業系Vに比べ、チャンネルの登録者数を伸ばすどころか名前や存在を知ってもらうだけでも一苦労の個人Vですが、企業系ではできないようなギリギリの線を攻めるような活動をしたり、セルフ受肉 で自己表現のひとつとして自分が楽しいことを第一に活動している人もいて、見ていて飽きない部分があります。 とくにVと リスナー との (あるいは個人V同士の) 距離が近く、濃いコミュニケーションが図れるのが、個人Vの魅力でもあります。

 とはいえ、頑張って動画を アップ したり配信しても見てくれる人が少ないというのは精神的に結構きついものもあり、長期に渡って活動を続けるのはかなり難しい世界でしょう。 「自分の好き」 を キャラクター やアバターの力を借りてアピールするのか、それ以外 (目立ちたい、有名になりたい、お金を稼ぎたい、その他) があるのかでも、活動における心のありようは変わってくるのでしょう。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2019年3月14日)
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