お祭りや炎上騒ぎでは頻出 「盛り上がってまいりました」
「盛り上がってまいりました」 あるいは 「さぁ盛り上がってまいりました」 とは、ネット で 炎上 や 祭 が発生したり 燃料 が追加されたり、何かの事件や事故などで大きな動きがあってニュース報道などが過熱し、2ちゃんねる といった 掲示板 への 書き込み が殺到している状態をあらわしたり、さらに盛り上げて書き込みを 加速 すべく参加者を 煽り 焚きつけるような意味で使われる言葉です。
盛り上がってまいりました <⌒/ヽ-、 ___/<_/____/ |
白けた状態を揶揄するパターンの 盛り上がってまいりましたAA |
また逆に、全然盛り上がっていない時に、あるいは盛り上がっていてもその内容に反感を覚える人が、「盛り上がってない」「むしろ盛り下がってる」 の意味でことさらにこのフレーズを大げさに書き込む場合もあります。 その際、盛り下がってるような内容の アスキーアート (例えば肩を落としてとぼとぼ歩くモナーや、布団に入って寝ているモナーなど) と合わせて使われる場合もあります。
元ネタはビートたけしさんのギャグ、あるいはアナウンサーのフォロー
この言い回しの 元ネタ ですが、お笑い芸人のビートたけしさんのギャグとされるケースが多いようです。 たけしさんはお笑い番組の収録中に他の芸人のギャグが滑るなどして場が白けたり、逆に 「ビートたけしのTVタックル」 などで出演者同士の言い争いなどが生じて場の空気が 不穏 になった時などに、「さぁ盛り上がってまいりました」 などとチャチャ入れするギャグがあり、これがそのまま転用されたとの説です。
実際2ちゃんねるなどにおける 「盛り上がってまいりました」 との類似性も高く、いわゆる ネットスラング としてのこのフレーズの元ネタは、時期的にもこのギャグなのでしょう。 またこのフレーズは、人気番組 「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」 において、たけしさんと共演していた高田純次さんもしばしば番組中で発していた記憶がありますし、たけしさん、高田純次さんともに、2ちゃんねるなどではとても人気の高いタレントさんでした。
一方、ラジオやテレビ番組の男性アナウンサーなどが、番組中にほとんど同じフレーズを使うことも時期を前後して生じていて、「場の空気の悪化に対して苦し紛れに行うフォロー」 として 認知 されていたという事実もあります。
硬いニュース番組などでこのフレーズが使われることはありませんでしたが、深夜バラエティやアイドル・素人 などが出演する若者向けバラエティ、くだけた調子のスポーツ番組の中継などではしばしば見られ、例えば文化放送アナウンサーからテレビ番組などでも活躍した吉田照美さん、テレ朝 (当時) の古舘伊知郎さんなどは、アイドルや素人出演者が空気を読めずに場が凍り付いた時などに、司会者 としてのフォローでこうしたフレーズを使っていました。
このあたりがどう相互に影響したのかについては不明ですが、ここに名前を挙げた芸能人やアナウンサーはいずれもテレビが絶大な影響力を持っていた時代に一世を風靡した大きな存在感を持つ人たちであり、どこが発端だとしてもおかしくないでしょう。