むき出しのオタクのド迫力に臨界点を突破…? 「俺は限界だと思った」
「俺は限界だと思った」 とは、常軌を逸して不快なものを目の当たりにし、もはや我慢の限界を超えた、興味本位とはいえこれ以上見届けるのは無理だ、不可能だ、との意味で、転じて ネット の世界で 「あまりに不快だ」「痛さ が限度を超えた」 などと対象を 叩く ために使われる成句、ネットスラング のひとつです。
直接的には、偶然に おたく (キモオタ) な人たちの奇橋、あるいは キモい 行動や喋り方に接した 一般人 が、そこから生じた理解しがたい不快感に我慢の限界を越えたとの流れを面白おかしくまとめた 書き込み 内容を 元ネタ とし、2003年頃から 掲示板 2ちゃんねる を中心に流行しました。
元になった書き込み (レス) は、とある ネトゲ 界隈 の掲示板で有名な コテハン (固定ハンドル) さんを揶揄すると称した同年の ネタ 書き込みで、次のようなものです。
「俺は限界だと思った」 の元ネタとなった書き込み
今日、電車乗ってたら、前にキモオタが二人乗ってきた。
なんか一人がデカイ声で「貴様は〜〜〜!!だから2ちゃんねるで馬鹿に
されるというのだ〜〜〜!!この〜〜〜!」
ともう片方の首を絞めました。
絞められた方は「ぐええぇーー!悪霊退散悪霊退散!!」と十字を切っていた。
割と絞められているらしく、顔がドンドンピンクになっていった。
渋谷でもう一人、仲間らしい奴が乗り込んできてその二人に声をかけた。
「お!忍者キッドさんとレオンさん!奇遇ですね!」「おお!そういう君は****(聞き取れず。何かキュンポぽい名前)ではないか!
敬礼!」
「敬礼!出た!敬礼出た!得意技!敬礼出た!敬礼!これ!敬礼出たよ〜〜!」
俺は限界だと思った。
「おたく」 の生態をリアルに活写? ネットで話題となり広まる
おたくの会話などを面白おかしく表現した書き込みや、それがコピペ素材化したものはたくさんありますが、この 「俺は限界だと思った」 コピペ は、リズミカルな文章のテンポ、いかにもおたくにありがちな喋り方のディティール、オチ のフレーズの決まり具合を含め、非常に完成度が高い逸品だと云えるでしょう。
書き込みはあっと言う間にコピペ素材化すると同時に、「もう限界だと思った」 との変化形や、コピペそのものをアレンジした改変パターンも次々に登場。 「俺は限界だと思ったのガイドライン」 などでまとめられることとなりました。
また合わせて 「「お!◯◯さんと◯◯さん!奇遇ですね!」 や 「おお!そういう君は****(聞き取れず。何か◯◯ぽい名前)ではないか! 敬礼!」「◯◯!出た!◯◯出た!得意技!◯◯出た!◯◯!これ!◯◯出たよ〜〜!」 などは、◯◯部分を入れ替えたバージョンが2ちゃんねる外の ネット民 の間でも、一時期広く使われるようになっています。