立ててなんぼ、挿れてなんぼの 「竿役」
「竿役」(竿男) あるいは単に 「竿」 とは、成人向け・18禁 の作品において、性行為を担う男性を指す言葉です。 竿 (さお) は釣り竿や物干し竿など、何らかの道具として用いる主に木材や金属 (本来は竹/ 竿竹) を加工して作った細長い棒のことですが、これを男性の性器 (陰茎、おちんちん) に見立てた言葉となります。 ちんちんは、エロ作品に登場する男性の商売道具というわけです。 同じような言葉にヤリ役があります。
性的な竿の直接的な対義語は、女性の性器を指す 「穴」 ですが、男性向け成人作品にとってはあくまで女性が売り物であり 主役 のため、女優と呼ぶことはあっても穴役といったあまり品のない呼び方はしません。 もっぱらポルノ映画 (ピンク映画) や AV (アダルトビデオ) などで男優を指す言葉として使われ、陰茎自体は肉竿と呼ぶこともあります。
その後この言葉は エロ 全般に使われるようなり、俗語としても広まることとなります。 例えば女性との性行為しか頭にないような男性、いわゆるヤリチンやヤリモク男、チャラ男 を竿男と呼んだり、性器くらいしか取り柄がない男、あるいはやたらと性器が大きな男をポルノ男優や AV男優になぞらえてそう呼ぶなどです。
ちなみに同じ女性と性行為をした男性らをまとめて俗に 「穴兄弟」 と呼びますが、逆に同じ男性と性行為をした女性らは 「竿姉妹」 と呼びます。 同じ竿を使った (使われた) 姉・妹 というわけです。 同性愛の場合は、「竿兄弟」 といった云い方をすることもあります。
竿が輝くのはモブキャラとして?
この言葉は成人向けの マンガ などでもしばしば使われますが、名前などもなく性行為をするだけの使い捨てのキャラ、いわゆる モブ を指すこともあります。 この場合、同人 につきものの カップリング といった 概念 や要素はないかあっても極めて希薄ですが、行為に対する 受け・攻め の役割があった場合は、形式的には攻め (もしくはタチ) に相当します。 一人もしくは多数の竿役・モブによってエッチに至るのは モブ姦 と呼びます。