僕のこと一人の男として見てください! もう子供じゃない! 「年の差」
「年の差」 とは、人同士の組み合わせでお互いの年齢が大きく隔たっていること、同人 の世界では年齢差の大きな キャラクター 同士の カップリング のことです。 「年齢差」 とも呼びます。 友人関係で使うこともありますが、おおむね恋愛関係にある者同士を指して使う言葉で、そのまんま年の差カップルとか 結婚 した場合は年の差婚と呼ぶこともあります。
どのくらい年齢差があるとそう呼ぶかの明確な基準はありません。 一般的には5歳程度までならそう大きく隔たっているとまでは認識されないので、10歳以上を指すケースが多いかもしれません。 しかしこれも、10代後半や20代のそれと、40代50代のそれとでは意味が全く異なるでしょう。 さすがに一世代程度 (20歳以上) 異なっていれば、どの年代においても堂々? の年の差カップルと呼べるかもしれません。
恋愛や結婚をどのくらいの年齢差なら許容できるかは、個々人によって大きく異なります。 恋愛や結婚相手の基準に何を据えるかは個人の勝手とは云うものの、あまりに年の差がある場合、恋愛感情以外の理由や何らかの打算を感じて拒否反応を示す人もいますし、一方が少女・少年みたいな年齢で、その相手が中高年だった場合は犯罪的なにおいを感じる人もいるかもしれません。 そもそも男女ともに恋愛や結婚において相手に求める条件のトップかそれに近い位置に年齢がありますし、お見合い結婚から自由恋愛の時代となり、男女の経済的格差も少なくなる中、いわゆる 「男性が年上で女性が年下」 というパターンも減少しつつあります。
筆者 などは好きだという感情があればそれで良いと思っていますし、周囲に割と年の差カップルがいて、それぞれがその後も幸せに生活し続けていることもあり、「お互いに好きならそれ以外の理由はどうでも良いのでは?」 と思います。 また仮に何らかの道徳的に後ろめたい理由が2人の間にあったとしても、その人の人生を背負う覚悟もないので双方納得していて犯罪性もない限りはお好きにどうぞとしか云いようがありません。 その後結局別れたとしても、それも人生ですし。
しかし有名人の年の差婚などが報道されると、ネット ではあれこれ邪推が生じたり バッシング なども生じやすく、結婚における双方の実家の対応を含めておおむね 「イバラ の道」 なのは間違いありません。 罵倒内容は若い方には 「財産目当て」「趣味 が悪い」、高齢者側には 「ロリ だ ショタ だ」「キモイ」 との罵倒がされますが、嫌悪なのか嫉妬なのか知りませんが、他人のプライベートなあれこれによくもまあそこまで罵詈雑言を浴びせられるものだとちょっと引いてしまいます。 SNS で相手に届く形で行う人など、他人の常識や道徳を問う前に自分のそれを見なさいよとは思ってしまいます。
創作物における年の差の扱い
創作物においては、見るからに年の差がある状態、例えば若者と中高年とか、少年や少女と青年や中高年といった組み合わせが多いかもしれません。 具体的な年齢の差というより、見た目のイメージで指す使い方もあります。 熟女と云えば、通常は若者と中高年女性の組み合わせを指しますし、おじさん とか アダコン (アダルトコンプレックス) なら、少年と脂ぎった中高年のカップリングとなります。 より具体的に 「ロリおじ」 とか 「ショタおじ」 みたいに呼ぶこともあります。
こうした年の差カップリングの見どころとしては、若い側の幼いながらも必死に背伸びしがちな部分、年長者の側の年増としての恥ずかしみや眩しい若さへの嫉妬や憧憬、若者の未来を自分のような年寄りが関わることで奪うかもしれないとの恐れや背徳的な喜び、子供扱いしていた相手に性的な魅力を感じてしまう戸惑いなどでしょうか。
とりわけ相思相愛ながら年の差が気になって 両片思い であった年の差カップルが結ばれる瞬間の若い側の 「子供扱いしないでください!」「僕 (私) のこと一人の男 (女) として見てください!」 と、年長者の側の 「こんなおじさん (おばさん) でいいのかい?」「しょんべんくさい子供だと思ってたのに、すっかり男 (女) の顔をしやがって」 といったセリフは、年の差カップリングの 鉄板 でしょう。