苦言を呈しつつも本音は隠せない的な 「うらやまけしからん」
「うらやまけしからん」 とは、「うらやましい」 と 「けしからん」 が合わさった言葉です。 誤変換当て字 で 「裏山 けしからん」 になることもあります。 ネット でよく見かける一種の ネット用語 や 2ちゃん用語 であり、より口語的に 「うらやま…けしからん」 みたいになることもあります。
もっぱら 2ちゃんねる の雑談系やニュース系の 掲示板 などで使われるもので、ありがちなのは性犯罪 (とくに未成年者に対する淫行とか 援交 といった性犯罪) などのニュースに対して行う、露悪的 な揶揄表現でしょう。
犯罪行為はダメだけど、自分だって若い女の子とエッチがしたいみたいな意味であり、もちろん完全に ネタ としての合いの手や ツッコミ のようなフレーズではありますが、ことが性犯罪だけに、こうした言い回しを不謹慎だ不快だとする意見もあります。 それ以外だと、子供や小動物が美女に可愛がられて身体に密着しているようなほのぼのした話題で使われることもあります。
なお エロ やエッチな話題で、称賛の意味で 「けしからん」 という叱責のフレーズを使うのはかなりポピュラーであり、これ自体は ネットスラング と云う訳ではありません。 エロおやじがエッチな女の子を見て口ではけしからんといいつつ、視線は女の子の身体にくぎ付けみたいな シチュエーション を指すような言葉となります。
エッチなあれに対する男子の建前と本音
元ネタ としては、似たような表現がセリフで登場する 「ドラえもん」 の 「百年後のフロク」 ともされます。 同作品は小学〇年生といった学年誌につきものの雑誌付録の未来を扱ったもので、自宅の庭で女の子向け付録の等身大の着せ替え人形で遊ぶドラえもんとのび太を通りすがりのスネ夫が目撃し、しずちゃんやジャイアンに対して 「のび太がきれいな女の子をはだかに…」 と報告します。
二人は 「なぬ?」 と驚き、3人でのび太の元へと駆け付けますが、その際にスネ夫とジャイアンが 「うらやまし…いや…いやらしいやつめ」「おれにもやらせ…いや、やめさせよう」 としゃべったものでした。 意味や ニュアンス はともかく言い回しは異なっていますし、これが元ネタなのかどうかはともかく、類似の表現は他の作品にもありがちであり、どのあたりが発端なのかはいまいち不明です。