この言い回しは何周するのか…「わけわかめ」
「わけわかめ」 とは、「わけがわからない」 という意味の言葉です。
ただし事情が込み入っていて理解できない、難しくて理解できないという意味で使うことはほとんどなく、通常は他人の意見を 「理解不能な妄言」 と決めつけ、「もう聞く耳を持たない」 といった突き放した使い方をします。
一方で、「常識を越えた圧倒的な何か」 を前に、半ば驚き呆れながら 「面白い」 といった ニュアンス で使うこともあります。 非常に似た使い方をする言葉に イミフ (意味不明) といったものもあります。
昔からあった言葉なのに、なぜか2010年代後半に話題に
この 「わけわかめ」、ネット の 掲示板 や一部のコミュニティなどでもよく使われますが、言葉としてはそうとう古く、ネットなど存在しない昔から、主に若者の間で使われてきた言い回しです。
「わけわからん」 の 「わけわ」 の最後の 「わ」 に、同じ音を使う海藻のワカメを接尾しただけの 「だじゃれ」 であり、聞いている方が寒くなる典型的な 「オヤジギャグ」 の形ですが (冗談よし子ちゃんタイプ)、この手のしょうもないギャグは一定周期でリバイバルするので、ネットの時代となり、「あえて古臭い言い回しをする」 という途中経過を経て 一周回り (一周どころか何周目だよという感じもしますが)、再び 「使っても良い言い回し」 になったという感じでしょうか。
なおこの 「わけわかめ」、2010年代はじめには若者言葉として復権し、2011年には女子中高生の使う言葉として、「今年の流行語」 のひとつにも数えられるようになっています。
様々な 「お前の話はわけがわからん」 罵倒表現
なおネット掲示板などで 「わけわかめ」 と比較的近い使われ方をする言い回しには、「わけわからん」「もはや何が何だかわからない」「日本語でおk」 や 「ちょっと何いってるかわからないですね」「…などと意味不明の供述をしており」 などもあります。
相手の意見に反対の場合、どう反対なのかきちんと筋道を立てて反論しなくてはなりませんが、「わけがわからない」 と決めつけてしまえば楽ということなのでしょうか。