あまり喚いていると、喉頭ガンにかかるかもしれない 「ウェー、ハッハッハ」
「ウェーハッハッハ」 とは、勝ち誇って相手をあざ笑うような意味で使われるセリフ、擬態語の一つです。
自画自賛気味に誇らしげに胸を張って笑うようなケースでも使われ、ネット で極めて似た使われ方をする言葉、ホルホル などと共に、多くの場合は韓国や北朝鮮の人たちを揶揄したり、そうした人たちに対するステレオタイプな印象を持つ日本人、あるいは親韓、親北朝鮮な人たち、いわゆる左翼、プロ市民と呼ばれるような人たちなどに、当てはめて使ったりします。
元ネタは、北朝鮮、平壌放送 (ラジオ) の笑い声
元ネタ としては、2003年1月5日に放送された、北朝鮮の平壌放送 (ラジオ) の男性アナウンサーの大仰な芝居じみた笑い声、「ウェー、ハッハッハ」 に由来します。 在外朝鮮人、および韓国向けに行われていたこのプロパガンダ放送では、折から日朝間で大きな懸案、国際問題となっていた拉致事件を取り扱い、日本側の対応を 「ハレンチだ」 と強く非難するものでした。
内容としては、日朝間の歴史問題のうち、北朝鮮側があったと主張する、いわゆる 「強制連行」 を持ち出し、これを北朝鮮が行った人さらいと同一のものとした上で、日本側がこの問題を一方的に棚に上げ、拉致問題の被害と解決だけを声高に叫んでいるとし、
日本の振る舞いは、泥棒が泥棒だと叫ぶ破廉恥なものにほかならない
あまりわめいていると、喉頭ガンにかかるかもしれない
ウェー、ハッハッハ
まるで、月を見て吠えまくる犬のようだ
アッハッハ…
と表現。
日本を歴史上最もあくどい拉致の犯人と罵り、人権蹂躙の親玉、犯罪国家であると酷評し、その上でアメリカに合わせて踊らず、2002年9月17日の 「日朝平壌宣言」 を守れ (もう拉致問題は終わったのだから、日本から北朝鮮への長期にわたる無償資金協力、低金利の長期借款の供与、及び国際機関を通じた人道的支援などの経済協力の速やかな実施を履行しろ) と主張していました。
2ちゃんねる 「ハン板」 で、「ウェーハッハッハ」 が大流行
2ちゃんねる」 の 「ハングル板」 |
こうした大げさで芝居じみたニュース朗読は、独裁国家や戦時下、準戦時下の政治プロパガンダ放送ではおなじみのものではあるのですが (戦前 の日本やアメリカ、ドイツ、ソ連も散々やっていました)、この 「ウェー、ハッハッハ」 はあまりにもインパクトがあったため、掲示板、2ちゃんねる のハングル板 (ハン板) などで話題沸騰。
すぐに ネタ として広がり、様々なフラッシュによる MAD が作られる一方、アスキーアート (AA) なども作られ、一気に流行語、その後は成句として定着してしまいました。