同人用語の基礎知識

ヤバイ

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汎用性が高すぎて何でもこのひとことで… 「ヤバイ」

 「ヤバイ」(ヤバい) とは、本来は危ない、危険だといった意味の言葉です。 ただし 昭和 の頃から若者、とくに不良やヤンキー・DQN といったアウトロー系の言葉のひとつとして幅広く使われる中で、すごい、突き抜けている、最高だといった称賛・ポジティブ な使われ方もされるようになっています。 その後はありとあらゆるものに当てはめて使われるようになり、意味は前後の文脈で判断するような万能語ともなっています。

 派生語も数多くあり、単に 「ヤバ」「ヤッパ」 となったり、「ヤバス」 や 「ヤバタン」 にアレンジされたり、「ヤバない」(ヤバくない?)「ヤバいて」(ヤバいって) や、古くはヤクイやヤックイといった云い方がされていた頃もあります。 また他の言葉と複合して意味を強め合うこともあり、マジ と組み合わせて 「マジヤバ」(本気でヤバイ)、クソ で 「クソヤバ」(意味はほとんど同じ)、ガチ で 「ガチヤバ」(同上) といった感じです。

 何にでも当てはめて使うことができるため、語彙力に乏しい人が使いがちな言葉だとも思われていて、それをあらわす (語彙力) と組み合わせて使うこともあります。 例えば 「このお菓子ヤバイ (語彙力)」(お菓子が美味しすぎる) みたいな使い方です。

「アツい! ヤバイ! 間違いない!」 早稲田スーフリ事件

 ヤバイが含まれる ネットスラング も前述した 「ヤバス」 などいくつかありますが、特定の 元ネタ があって流行したものもあります。 なかでも 「アツい! ヤバイ! 間違いない!」 は、2003年5月18日に発覚した早稲田スーパーフリー事件が発端となり、2000年代中頃まで広く使われることとなっています。

 この事件は、早稲田大学の イベント サークル (イベサー/ 早稲田のインカレサークル/ 後に有限会社化) 「スーパーフリー」 を舞台として、何年にも渡って400名以上にも及ぶ女子大生をターゲットとした大規模かつ組織的な集団レイプ・輪姦 が繰り返されたというものでした。 掲示板 2ちゃんねる ではかねてより同サークルの黒い噂が 書き込まれ ていましたが、その後 事件化し中の掛け声としてこの 「アツい! ヤバイ! 間違いない!」 が報道されると、ニュース系の板などで爆発的に広がることとなりました。

 代表者 らはその後逮捕されましたが、事件の性格やあまりの規模の大きさに全容も判明せず、罪に問われたのは被害のごくごく一部 (3件) だけに留まっています。 中には被害者が自殺したため捜査ができないケースもありました。 裁判の中で東京地裁は 「条件さえ整えば,特段の打合せもないままに,その場で直ちに輪姦行為に及ぶことのできる高度に組織化された輪姦集団」、被害者は 「陵辱の限りを尽くされた」 と認定しています。 その後この事件を契機として、強姦罪内に集団強姦などの条項が新設されています。

 被害者となる女性にアルコール度数の高い酒や薬物を混入した酒を際限なく飲ませて意識不明・心神喪失あるいは抗拒不能の状態に陥らせ、男性が数人から数十人がかりで乱暴したばかりか、急性アルコール中毒で被害女性らの生命に危険を及ぼしかねないほどに泥酔させながら輪姦を続ける、そのまま 放置 する、警察へ訴え出ないようになだめたり写真を撮ったり脅すなど、その手口は 鬼畜胸糞 と呼ぶにふさわしいものでした。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2004年2月1日)
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