お前はうんこみたいだな！… 「クソ」
「クソ」 とは糞、すなわちうんこのことであり、子供じみた 「くそったれ」（うんこたれ） の罵倒語としてリアル・ネット 問わずもっともポピュラーに使われる侮蔑・罵倒・悪態表現のひとつです。 前述した 「くそったれ」（くそ垂れ） や 「クソミソ」「ヤケクソ」 のように略語や一塊の成句として使う場合もあれば、クソ単独で用いたり、何かに接頭して使うケースも多いでしょう。
例えばクソ野郎とかクソガキなら腹立たしい相手へのあらゆる不快な感情や ニュアンス （バカ、アホ、無能、死ねなど） を含めて面罵するようなものとなります。 クソみたいな ゲーム なら クソゲー、リプ なら クソリプ、掲示板 の スレ なら クソスレ です。 また誰かに対して使う場合もあれば、自分自身の失敗や不甲斐なさなど、行き場のない怒りや憤りをあらわすこともあります。
言葉の意味や使い方は、英語の 「ファックユー」（Fuck you/ Four-letter word） とほぼ同一で、少なくともまともな人間が大っぴらに使えるような言葉ではありません。 罵倒語にありがちな うんちんまん （うんこ・ちんこ・まんこ） の筆頭格であり、とはいえ昂った感情を吐き出す際には便利なものでもあり、誰かに向かって口に出すか、独り言や心に秘めて使うかはともかく、何かと多用されがちなものでもあるでしょう。
強調する効用を使った誉め言葉としても
またバカや Fuck などと同様、誉め言葉を強調するような意味で使うこともあります。 クソ面白いとかクソかわいい、みたいな感じです。 こうした品のないスラングの ネガティブ・ポジティブ の両面使いはその他のかなり際どい言葉 （ゲロとか キモ とか） でもよくあることです。 クソ力といった言葉のように、土壇場の踏ん張り、反発や怒りよって力が漲るといった意味で使うこともあります。 この場合、「こなくそ」 がよく用いられますが、これを転じて粉末うんちと呼ぶこともあります。
なおクソを強調する表現として、バチクソ や ドチャクソ といった言い回しもあります。 それぞれの由来はともかく、2017年に元アイドルタレントのテレビ出演をきっかけにネットでも流行しその後は広く使われるようになっています。
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