どうにも古くさいイメージがありますが、
どっこいまだまだあちこちに出没するんですよね、魔の触手が…
「触手」 それは…うにうにと動いて少女を襲う何か… です (^-^;)。 触手が好きな人は、自分を触手と呼んだり、「ショクシャー」 などと呼びます。
元々はホラーモノやSF的な 設定 を持つもの、妖怪や化け物の類の出る作品に、それなりの必然性を持って登場したものだとは思うのですが、男性器の替わりとして、あるいは バイブレーター の発展したものとして、だんだんとこの世界で 認知 されていったような気がします。
現在良くみかける 「触手」 の直接の生まれはエロマンガか 同人 の世界あたりだと思いますが (原型はおそらく何かのSF、ホラー映画だと思います)、同人など全く知らない、1970年代の小学生時代の 筆者 が既に触手を描いていましたので (なんつ〜小学生じ
ちなみに筆者も何かを参考にして描いていた記憶は全くありません。 あえて云えば、手塚治虫の妖怪が出てくる漫画とか、タコの形をした H.G.ウェルズ の火星人でしょうか… (絵 で描いたのは何かの貝類でしたけど)。 ちなみに筆者の最初の My触手のターゲットは、ドラえ○んのしずかちゃんでした… :(;_;):
江戸時代から庶民に親しまれ?た 「触手」、海外でも…
葛飾北斎 喜能會之故眞通 「蛸図」 デフォルメの仕方や 「萌え」 の形が現在と 違うだけで、これはもう立派な 「2次元エロ」 |
もっともタコなんかは、何も手塚やウェルズを出さなくても、江戸時代の浮世絵や春画 (枕絵)、艶本なんかに 普通に 描かれていました。
有名なところでは、葛飾北斎 (宝暦10年/ 1760年〜嘉永2年/ 1849年) の艶本 「喜能會之故眞通」 における、大蛸と海女さんのからみ、「すってすってすいつくして…」 の 「蛸図」(左) などがあります。
また形は若干離れるものの、妖怪である “八又の大蛇” のイメージも、こんにちの触手のイメージに、なんとなく多少の影響を与えているような気もします。
江戸時代やそれ以前から存在する、庶民向けのある種の奇談に妖怪は必須ですから、それが潜在意識にまで刷り込まれ、もはや日本エロ画の一種の伝統となっているのでしょう。 思うにやっぱり、「Hな絵が描きたい」「でも男の姿はメンド〜だし描きたくない」「見たくもない」「でもアレがなくちゃ不完全燃焼 (;_;)/」 …ってなトコが、触手誕生の正解ではないでしょうか?
なお日本では 趣味 としては割と狭い部類に入る触手趣味ですが、欧米などでは日本のアダルトアニメの中で極めて大きなカテゴリかのごとく思われている節もあり、「Tentacle Erotica」 などと呼ばれて珍重されてもいるようです。 アダルトアニメ 「超神伝説うろつき童子」(「うろつき童子」 シリーズ/ 前田俊夫/ ワニマガジン社/ 1987年1月21日〜)や 「淫獣学園」(La☆Blue Girl) あたりの触手責めのインパクトが物凄かったんでしょうねぇ…当時は映画 「AKIRA」(大友克洋/ 1988年) の影響もあり、日本製の アニメ の話題が海外で大きく高まっていた頃でしたし。
そういえば、ゲーム の作品として、やや遅れて登場した 「妖獣戦記」(ディーオー/ D.O./ 1993年) も格別のインパクトありました。
今や堂々の一大ジャンルカテゴリに…触手恐るべし
ところでこの 「触手」、かように古い歴史を持ちながら、現在に至ってもまだまだHな マンガ や イラスト では、八面六臂の大活躍をしているんですよね。 「男は描きたくない」「でも何もなくちゃ不完全燃焼 (;_;)/」…って点もさることながら、体位によって男性の体で女性の裸体が隠れてしまうのを上手く回避出来るって点でも、描き手にとって触手はすこぶる都合が良いんでしょうね。 前後左右から何本も…ってな人間の体位では無理な責めも、可能になりますし。
加えて 「バイブレーター」 などもそうですが、いちおう男性器ではないので、必要以上の修正や墨塗りも必要ありませんし、また襲う対象 (多くは筆者のお気に入りの キャラ) を 「異性との性交渉」 で 「汚す」、中古 にしてしまう恐れも、ギリギリのラインですがありませんしね。
う〜ん、個人的に 「美少女が廊下で衝突してくるギャルゲー」 と、「触手の出てくる 同人誌 はあまり信用しない事にしているんですが、こう考えてくると触手も、まんざら捨てたモノでもなさそうです (^-^;)。 ちなみにお友達として、お洋服を溶かすお得なスキルを持つ スライム ってのもいるようですね。